私のシネマワールド

映画の事を中心に、気の向くままに書いております。

観たよ~! 愛の流刑地

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              愛の流刑地
   
 原作はベストセラー作家の渡辺淳一さんが日本経済新聞で連載していた恋愛小説、(愛の流刑地

  (ストーリー)
 作家の村尾菊治(豊川悦司)は、自分の小説のファンだとゆう人妻、入江冬香に出会い、恋に落ちる。
 逢瀬を重ね、求め合うたび冬香に「最高に幸せな時に死にたい。首を絞めて」と言われた菊治は
 ついにそれに応えるべく、首を絞めてしまう。
 これは、単なる殺人なのか、検事 、弁護人、家族、すべての周りの人を巻き込んで
 裁判の日を迎える。 法廷で明かされる真実とは?

 と、まあこんな内容ですが、私は冬香に共感できませんでしたね~
 この人の愛は、自分勝手な愛。いくら自分が頼んだにしても、テープや手紙を残したとしても
 愛する人を殺人者にすることに、ためらいはないんでしょうか・・
 母親を失った子供達のこと、最後、悪い予感を抱きながら送りだした母親の気持ち
 彼女の寂しさに気ずいてやれなかったにしても、家族の為に必死で働いてきた夫の気持ち
 冬香は、そんなことにはおかまいなしに,自分だけ闇の世界へ逃げ込んだんです。
 恋人の手を汚させて、自分の思う時に 自分の望む方法で・・・
 やっぱりダメ!共感できない、!
 もっと若い頃なら「なーんにも考えなくなるのが愛じゃん」
 なーんて受け入れられたかもしれませんが、今は無理。
 一緒になれなくても、好きな人が同じ地球で幸せに暮らしていれば、それでいいな~
 命はかけがえのないものだから・・・冬香にもちがう選択をしてもらいたかったです。

 でも冬香には共感できなかったけど、作品としては、いろんなこと考えさせてくれる 映画です。
 特に寺島しのぶさんの熱演は、観客を惹きこみますね。
 おとなしい冬香 初々しい冬香 大胆な冬香  ちがう顔を持つ一人の女性を
 その表情で、うまく演じていました。
 日本的な顔。涼し気な目が魅力的ですね。

 検事役の長谷川京子さんは、この役には合っていないです。
 周りが芸達者な方ばかりなので 浮いてる感じでした。
 トレンディードラマやコマーシャルでは、彼女の魅力がアピールできていても
 こうゆう作品の検事役は、いかがなものでしょうか?

 強い視線や口調で質問したり、頑張ってはいましたが、もう少し芝居の基本を勉強したほうがいいと
 思いいます。

 魅力のある人なので演技力を身につければ、ステキな女優さんになれると思います。
 ただ、検事役にしてはあのファッション、リアリティーがありませんね。
 やけにミニなスカートや、胸が半見えのインナーだったり、
 ハセキョンだからって、セクシーにしなくてもいいのにって思っちゃいました。
 もう少し役にふさわしい洋服のほうが、リアリティーがあって、良かったな~

 菊治の娘役の貫地谷しほりさん、確かスウィング・ガールズに出てましたよね。
 お父さんをいつも心配し信じている、心やさしい娘を自然に演じていて好感が持てました。

 ラストシーンに流れる、平井堅さんの哀歌(エレジー) とてもいい歌でグッときますよ!