セルピコ 見応えがある作品です!
ニューヨークを舞台に、汚職と腐敗にまみれた警察組織の中で抗うひとりの警官の姿を描いた、実話の原作を映画化。新人警官セルピコは正義感に燃えていたが、汚れきった警察内部の現状を知るにつれ、その思いは潰えていく。ただひとり賄賂を受け取らないセルピコは組織内で孤立し、やがて告発へと踏み切るが、その直後に彼は市内で最も危険な場所と言われるブルックリンの一画に配属されてしまう……。 監督 シドニー・ルメット(十二人の怒れる男 質屋など社会派ドラマの巨匠) 主演 アル・パチーノ (ゴット・ファーザー)
犯罪者から集金と称してお定期的にお金をもらう警官、セルピコの正義はそれを許せなかった。
その当たり前の行為が、逆に彼を警察仲間から孤立させていく事になります。
上司に訴えるも、なかなか動こうとしない現実、苛立つ彼は恋人に当たり、別れるはめに・・
数々の嫌がらせ、脅し・・それでも屈しない彼 犯人を追って部屋へ入ろうとした時
ドアチェーンがかけられ手を挟まれる彼、必死に開けようとする彼をフォーローしない仲間
彼は部屋の中から銃を撃たれ、瀕死の重傷を負います
結局、最後にはこの汚職が社会に知れる事になりますが・・・まあなんともひどいお話。
これが実話とゆう事に、驚愕しますね。 恐ろしい~ 警官がチンピラと同じような事を・・・
観ていて、セルピコと同じように、腹が立ってくる作品でした。
ただ、彼のようなまともな警官がいた事に、ほっとしました。みんながみんなそうではない。
正義感に燃え、誇りを持って仕事をしたいと警官を志願した人間もたくさんいるはず
それが組織とゆうものに呑み込まれて、変わっていってしまう悲しさ。
そんな事をしたくないと思いつつ、家族の為に、集金とゆう名のワイロを集める仲間。
これほどでなくても、これに似てる事は、どこでもきっと起きてるのでしょうね。
自分が同じ立場だったら、どうするか? わからないですが、やはりそんなお金はもらわないでしょうね。
でも彼ほどの勇気はないから、きっと職も止めて、違う事をすると思います。
仲間から疎外されても、その場にとどまり仕事を続けた彼はりっぱですね。
そのぶれない正義感に拍手をおくります。この映画の最後にセルピコは、スイスのどこかで暮らしていると書かれていました。
この作品は1973年と古いので、今彼が生きてるかどうかはわかりませんが、その後の人生が
安らかであったことを祈らずにはいられません。
セルピコの独特のファッション、澄んだ大きく美しい瞳がとても魅力的です!
ゴッドファーザーのような派手な作品ではありませんが、アルパチーノの魅力がいっぱいの代表作です。
彼はこの作品で、ゴールデン・グローウ゛男優賞を受賞しました。
ぜひレンタルしてごらんくださいね!