私のシネマワールド

映画の事を中心に、気の向くままに書いております。

ヤング@ハート 平均年齢80歳のコーラス隊。魂の歌声が心に響きます。

ヤング@ハート 年をとるのも悪くないわ!


              
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ヤング@ハートは平均年齢80歳のおじいちゃん、おばあちゃんの人気コーラス隊。

彼らは世界中を飛び回り、時には刑務所で、時にはノルウェー国王の前でも歌います。

この映画はそんな彼らのアメリカ公演までの6週間を追った作品です
 

冒頭のシーンは、イギリスのパンク・ロックバンド ザ・クラッシュの名曲“Should I Stay Or Should I Go”を歌うおばあちゃんのソロから始まります。

ア~(おたけび・・笑)
ダーリン、どっちなの? 別れるの?別れないの?
愛してくれるなら、一生あなたのものよ
言って どっちなの?
別れるの? 別れないの?
ひざまずかせるの? やさしかったり、どなったり・・私がじゃまなの?
別れるの? 別れないの?

こんな感じで92歳のおばあちゃんのアイリーンが歌うと、また別の曲に聴こえてきて、なかなか味があります。
クラシックやオペラの好きな彼らですが歌う曲は、、ロックやR&B。

歌いこなせないような曲をどんどん取り入れていく、厳しくもユーモアのある指導者ボブ・シルマン
老人達とのやり取りも、なかなか楽しいです。

年齢を重ね、人生の喜び、悲しみを経験してきた彼らの歌声には、魂があります。愛があります。

それが私達に伝わり、感動をよぶのです。

ただ歌が上手、下手の世界ではありません。プロの歌手でもかなわないそんな彼らの歌声からは

今まで生きてきたそれぞれの人生の背景が浮かんでくるようです。

公演前、何人かの仲間が旅立ちました。その一人が旅立った日は、おりしも刑務所で歌う日。

悲しみを乗り越え、歌う彼らの姿に囚人達は心からの拍手を送り、スタンディングオペレーションでたたえ、抱き合います。

この老人達の歌声は、明らかに囚人達に勇気や希望を与えたと思います。

彼らの言葉にはユーモアや、茶目っ気があり、常に前向きです。

それもこれも、仲間と歌える喜びがあるからだとよくわかります。人前で歌い、喜んでもらう。

この事が彼らに元気をくれているんだと、映画を観たらわかりますよ。

そうそう、印象的なメンバーのおじいちゃんの言葉がありました。

「歌ってると、忘れちまう 関節の痛みとか 膝 腰 肩の痛み 指の痛み」。わかります。そうよね。

何かに夢中になることで、病気も逃げていってしまいますよね。歌は彼らにとって、ある意味お薬のような効果を発揮してるのかもしれません。

ラストはアメリカ公演で、大喝采をあびて無事にステージを終えるのですが。。

私も客席にいた気持ちで、彼らに心からの拍手をおくりました。

特に旅立った友の為に、心臓が悪く引退していたおじいさんが、鼻に管をつけながら頑張って歌った、この曲“FIX YOU”(コールドプレイ)、良かったです。

私はコールドプレイのコンサートに息子と行った事があるので、より心に響きましたし、改めて本当に美しい曲だな~と感じました。

この映画を観て、年を取るのも悪くない・・・そう思いました。

人生、最後の最後まで彼らのように、楽しく、目的を持って過ごしたいと思います!

この作品からたくさんの感動と希望、優しさをプレゼントされた気持ちです。

おすすめ作品ですよ~♪ ぜひDVDでごらんくださいね!

年齢を重ねるほどに輝くヤング@ハートのステキなメンバーに乾杯!