私のシネマワールド

映画の事を中心に、気の向くままに書いております。

パーフェクトマン  完全犯罪  楽しめました~!


              
                パーフェクトマン 完全犯罪
イメージ 1

                         (ストーリー)
人気作家になることを夢見ながらも、一向に日の目を見ることがないまま、運搬作業員として鬱屈した日々を送る青年マチュー。ある日彼は、孤独死した老人の遺品を整理している最中、かつて故人がアルジェリア召集兵として書き残した日記を発見。それを盗作し、自らの小説として発表したマチューは、一躍人気ベストセラー作家となり、富豪の美しい娘アリスとも相思相愛の恋仲となり、思いも寄らぬ人生の成功を手にしたのだが…。

これはフランス映画のようで、WOWOWでやってて、たまたま観たとゆう感じです。

派手な映画でなく、大きな展開はないものの、主人公の追いつめられていく苦悩が、リアルに伝わっ

た作品でした。 簡単に言うと、作家を目指す青年が、盗作をして名声を得たばかりに、その後の運

命が狂い出すとゆうストーリ。 作家を目指すマチューは、一向に日の目を見ず、生活する為に、運

搬作業員として働いていました。その仕事中、老人の遺品の中の日記に、ふと目をとめたマチュー

は、内容を確認すると、何か感じるものがあったのか、こっそり家に持ち帰り、それを少しアレンジして

自分の小説として発表します。タイトルは「黒い砂」

   

イメージ 4


イメージ 3

    
それが認められ、一躍時の人となった彼は、憧れの女性アリスの心も掴み、彼女の別荘で両親にも

紹介され歓迎され、夢のような毎日を過ごす事になるのですが、編集者からは、何年たっても、いっこ

こうに次回作を書いてこない彼に催促の電話がかかります。 マチューは出版社から小説を書く事を

前提に、前借りをかなりしているようでした。 追いつめられても、なかなか書けない彼は、2人組の

強盗に襲われ怪我をし、その時に執筆途中のパソコンのデーターも消失したとゆう自作自演で、原稿

の締め切りを延ばす事に成功します。もちろん、そんな事は起きておらず自分でフロントガラスに頭を

打ち付けたり、パソコンも自分でぶつけて壊した結果なのですが~(^_^;) 

とりあえずは、急場は何とかしのげた彼でしたが、そう甘くはありませんでした。

次は別荘へスタンという男が現れます。スタンはアリスの父が名付け親になったくらい、アリスの一家

とは関わりが深く、アリスとは幼馴染みで、彼女に好意を抱いているようでした。

そんなスタンは、マチューを一躍有名にした小説、「黒い砂」に対しても、行ってもいないのに、あれほ

ど詳しく書けるのは不思議。。とゆう疑問を投げかけます。どうやらスタンは、父親の赴任に同行した


事があるらしく、小説に書かれているアルジェリアに詳しいようでした。 

それだけに行ってもいない場所について、リアルに小説に書ける事に疑いをもっているようでした。

それはそうですよね~盗作ですから~(笑) 書いていたのは本人でなく、現地の事を日記につけて

た別人ですから~リアルなはずです。次に彼を悩ます人物がもう一人、思いもかけず現れました。

この小説が彼の作品ではないとゆう事を知っている男。どうやら男の父が老人の友人のようでした。

彼に揺すられる事になったマチューは、もちろんお金があるわけでもなく、ついには愛する彼女の父

親の高価な銃を渡すべく、泥棒を装い銃を盗みます。それをアリスの幼馴染みで、彼をライバル

視し、疑いの目で見ているへスタンに知られる事になり、、もみ合ううちに殺してしまいます。 


イメージ 2


                                  

イメージ 5



その死体を海に捨てるのですが、数日後、死体が発見され、警察がやってきます。

そしてスタンの爪から犯人らしい人物のDNAが採取できたので、身近な関わりのある人物全員にD

NA検査をすると事になり、マチューいよいよ追いつめられました。彼が犯人とわかるのは時間の問題

でした。アリスと両親はスタンの葬儀に出かけ、マチューは、アリスの両親の家の鍵を預かり残りま

す。そしてその後も揺すって来ている男に、彼女の両親の家の価値のある物を盗もうと持ちかけ

男を車に乗せると、猛スピードで車を走らせ、わざと岩にぶつかり殺害。

これも最初から計画してた事で、シートベルトに細工してはまらないようにしていたのです。

男の死体には自分がアリスからもらった腕時計をさせ、車を燃やした為、世間はマチューが死んもの

と思います。 こうして彼は、ついに自分をこの世からも消してしまったのです。

                                                                 予告





マチューが姿を消して数年後、とある書店ではマチューが最後に書いて、アリスに渡していた原稿が

本になり、ウインドーに並んでいました。タイトルは「偽り」  中では両親と共にアリスが朗読会を開

いていました。そしてその胸には赤ん坊が抱かれていました。 まぎれもないマチューの子共です。

今は別人として働いているマチューは、その光景をしばらく眺めていましたが、やがて夜の闇の中へ

と消えて行きました。 それがラストシーンですが、皆様どう思われたでしょう?

パーフェクトマン 完全犯罪。。のタイトルのように、彼は人気作家となり、欲しかった富と名声

そして愛する女性まで手に入れ、一時的にでも夢を叶え、盗作も殺人もばれずに、自分を死んだと思

わせるのに成功したわけですから、それでパーフェクトなのでしょうか? それで良しとして自分を消

し去ったのでしょうか?  プライドはあっても、盗作、2件の殺人者として生きる勇気はなかったので

しょうね。 嘘が嘘を呼び、殺人者にまでなり、もう自分はいなくなったと思われてる社会で、彼はどう

生きていくのでしょう。 それで幸せなのでしょうか?  映画ですから仕方ないですが、正直あれだ

け顔を知られてる彼が、どうしてまた働けているのか、履歴書はどうしたのか?などと突っ込みどこ

ろもありますが(-_-;) それでも何気なく観たわりには、ハラハラ、ドキドキ、像以上に楽しめました~

誰しも夢はありますが、才能がないと思ったら方向転換するのもありですね。 小説もどうしても好き

なら趣味で書いて、仕事にしなくてもいい。周囲の人に見せて、一人でも面白いと思ってくれたら、一

人でも楽しみにしてくれてる人がいるならそれでもいいかな~と思うのですが、彼は違ったのですね。

編集者に認められようと意識して書く作品と、本当に内側から湧き起こる書きたいと思う作品とでは

違ってくると思います。マチューが盗作した老人の日記は、あくまで日記であり、戦地での日々の体


験を誰の目を意識する事なく書いたものだからこそ、リアルに伝わるものがあり、感動をよんだので

はないのでしょうか?  考えてみれば、それに目をとめたマチューには、それなりに心を打つものを

選択できる目があるのですよね。自分が書けないだけで~(^_^;)  もしかしたら小説家ではなく、小説

家を発掘する編集者になった方が合ってたかも~(笑) それにしても頭は柔軟にしたいですね。 

これだけって思う事も大事ですけど、案外色々やってみると、自分の思いがけない才能を発見できる

かもしれません。また、どうしてもその道でとゆうなら、ずっと書き続ける事です。ひたすら書く。

そうすれば、いつか実力が身に着いた時、きっとチャンスが巡ってくるはず。

彼のやった事は最低の事なのに、なぜかこちらを切ない気持ちにさせるのは、マチューを演じた

主役の役者としての魅力なのかもしれません。 フランス映画とゆう事もあり、どこかアラン・ドロン

太陽がいっぱい)と重なってしまう部分もありました。 主役のピエール・ニネご本人も、タイプは違

いますが、大きな瞳が印象的な、どこかアラン・ドロンを彷彿させる美しい顔立ち。彼の作品はこれが

初めてですが、すでにフランスではイヴ・サンローランの主演で脚光を浴び、期待の若手俳優さんな

んですね。 ピエール・ニネの他の作品も観たくなりました。 今月婚約者の友人とゆう作品が公開さ

れるようなので、近くでやっていたらぜひたいと思います。 この作品も良かったですよ。

興味のある方、ぜひDVDをレンタルして、でごらんくださいね! 

           
監督/ヤン・ゴズラン  原題/Un homme id?al  制作年/2015 フランス 時間(字幕版)/104分
マチュー/ピエール・ニネ アリス/アナ・ジラルド アラン/アンドレ・マルコン
スタニスラフ/ティボー・ヴァンソ    ンエレーヌ/ヴァレリア・カヴァッリ  

      {おまけの一言)
皆様、お元気ですか~? このところ、雨が多いですね。
今日も雨降りでした。 昨日は久々に晴れて嬉しかったのに、またお天気は下り坂のようです。 
急に寒くなりましたので、風邪などひかないように、くれぐれも気をつけてくださね。
この分だと、当分行楽の秋は楽しめそうも、ありませんから、映画を観たり、美味しい物を食べて
芸術の秋や食欲の秋を楽しみましょう~♪
秋の味覚、秋刀魚や柿、ぶどうなど、色々と楽しんで食べてますが、松茸だけはまだでした。
そんな時、夕方スーパーに行ったら、お弁当のイベントをやってて、何と夕方とゆうこともあり
半額に~もちろん買いましたよ~! 松茸ごはん。。。ちょっと得した気分。美味しか
った~!
 
イメージ 6