私のシネマワールド

映画の事を中心に、気の向くままに書いております。

ワールド・トレード・センター

ワールド・トレード・センター

9・11 アメリカの同時多発テロで、崩壊したビルの瓦礫の下から
 
 奇跡の生還をなしえた二人の男の事実に基ずく作品。

 この映画は真実なだけに、見ていてつらいものがありました。

 中心になっているのは、瓦礫の下の二人の警官の会話と

 それぞれの家庭の回想シーン。 正直これが普通の映画だったら

 ちょっとあきてしまったかもしれません。

 そこをそうさせなかったのは、これが事実であるとゆうこと。

 あの崩壊したビルの下での事実を、その場にいなかった私達に

 知るチャンスをこの作品が、与えてくれたのですから。

 飛行機がビルに突っ込むシーンや、ビルが崩れて逃げまどう人々の映像は

 何度もテレビで見ていますし、正直映画は、その現実の恐怖や迫力にはかないません。

 ただ私達の知り得なかった、瓦礫の下での命のドラマを見れたのは

 生還者の証言があればこそできたことで、良かったと思います。

 命がけで彼らを救った人達の勇気に、こんな世の中だけど

 まだまだ人は信じるに値する存在だと思えたし、

 人間の生命力の強さを再認識しました。

 最後まで生きることをあきらめず、会話し 音を出し続けた彼ら

 その行為がなければ助からなかったでしょう。

 生還できて本当に良かったと、心から思いました。

 そして二度とこんな悲しいことが起きないようにと

 祈らずにはいられませんでした。