私のシネマワールド

映画の事を中心に、気の向くままに書いております。

グラン・トリノ  また素晴らしい作品を・・クリント・イーストウッド、すごいです!

グラン・トリノ

                
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アカデミー作品賞受賞作「ミリオンダラー・ベイビー」以来4年ぶりとなるクリント・イーストウッド監督・主演作。朝鮮戦争の従軍経験を持つ元自動車工ウォルト・コワルスキーは、妻に先立たれ、愛車“グラン・トリノ”や愛犬と孤独に暮らすだけの日々を送っていた。そんな彼の隣家にモン族の少年タオの一家が越してくる。ある事件をきっかけにして心を通わせ始めたウォルトとタオだったが、タオを仲間に引き入れようとする不良グループが2人の関係を脅かし始め……。         
 
原題:Gran Torino
監督・製作:クリント・イーストウッド
製作:ロバート・ローレンツ、ビル・ガーバー
製作総指揮:ジェネット・カーン、テアダム・リッチマン、ティム・ムーア、ブルース・バーマン
脚本:ニック・シェンク
原案:デビッド・ジョハンソン、ニック・シェンク
撮影:トム・スターン
美術:ジェームズ・J・ムラカミ
音楽:カイル・イーストウッド、マイケル・スティーブンス
主題歌:ジェイミー・カラム
製作国:2008年アメリカ映画
上映時間:1時間57分
配給:ワーナー・ブラザース映画
      
                 キャスト   
クリント・イーストウッド、ビー・バン、アーニー・ハー、クリストファー・カーレイ、ジョン・キャロル・リンチ   
                                    eiga.comより
 
   
主人公ウォルト・コワルスキーは、孤独な老人。頑固で、口が悪く、気難しく、全てに否定的。
離れて暮らす自分の息子や孫ともうまく心を通わす事もない男です。
「用はなんだ?」「帰れ」短い言葉でしか会話をせず、自らも必要以上の家族との交流を求めません。
そして息子や孫達も、これから何を相続できるか。。(車や家)想いはそこにあり
妻に先立たれた彼に、優しい言葉をかける者もいません。

そんな彼が、隣に越してきたモン族の少年タオとの出会い、
そして彼の家族との交流のなかで、少しずつ変わっていきます。

モン族の少年タオ、そしてその一家は、なぜ彼の頑固な心を溶かし、
温かい血を通わせてあげれたのか・・それは、映画を観たらきっとわかりますよ。

彼と汚い言葉で会話する、理髪店の店主・・本当はいい友達。この二人の会話は、実に楽しいです!
笑える場面も、けっこうあります。

この作品を観て想ったのは、やはり人は一人では生きていけない
一緒に食事をし、笑い合える家族や友達 自分を愛し、心配し、必要としてくれる人。
それがあってこそ、毎日が輝いてくる・・そう思いました。
後半、タオ少年と彼と知り合ってから、色々な事を教え、人生のサポートをする彼の姿を見ると
まさにそう感じます。 本当は彼は、めんどうみのいい優しい人。
なぜ、そんな彼が頑固な爺さんになってしまったのか・・戦争で人を殺した事がトラウマに・・
他にも色々あったのでしょう。
もう少し、彼が心を開いて、会話ができていたら。。。もう少し息子達が、彼の威圧に負けず、
タオ少年やその家族、教会の牧師のように、接触を試みてたら・・・
きっといい関係が築けたはずです。
それでも人生の最後に、忘れていた気持ちを取り戻せた彼は、幸せですね。
私個人としては、そう思います。

グラン・トリノ・・その車がきっかけで、知り合ったタオ少年とウォルト・コワルスキー
それがもたらした衝撃の結末。。。良かったのか悪かったのかは
観た方々の判断にゆだねようと思います。

               
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今年79歳になるイーストウッド最後の監督・主演作と噂される作品
本当に観れて良かったです! もっと書きたかったのですが、後は映画館でね。
深い見応えのあるこの作品。 皆様もぜひごらんくださいね!

ラストにほんの一瞬ですが、クリント・イーストウッドの歌声が聴けますよ~(^ε^)♪!

(おまけの一言)
クリント・イーストウッド・・ダーティーハリーシリーズも好きです。
ハンサムでカッコイイ~若い時の彼。
でも今なお、スクリーンで観る彼の、立ち姿がカッコイイのにびっくりしました。
背中も腰も曲がることなく、スタイルがいいです♥
映画館を後にする時、姿勢を正し、歩いていた私と友人でした~(笑)