私のシネマワールド

映画の事を中心に、気の向くままに書いております。

新しい人生のはじめかた ステキな大人の恋のお話です!

               新しい人生のはじめかた                                             
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            地味ですが、気持ちが温かくなる、大人の恋の映画です   
 
                      (ストーリー)


CM音楽家のハーヴェイ(ダスティーホフマン)は、離婚後、離れて暮らしてる娘の結婚式の為
ロンドンへ・・、しかし用意されたホテルは最悪。家族はいず、ただ一人だけ泊まる事に・・
式の前日をみんなで過ごせると思っていた彼は寂しい気持ちになる。
しかもバージンロードを歩く時は、自分ではなく母の新しいパートナーと歩きたいと娘に言われ、疎外感を感じる。おまけに仕事も干され、飛行機にも乗り遅れ、最悪な気持ちで空港のバーで酒をあおる。
一方空港でアンケート調査をしている統計局員のケイト(エマ・トンプソン)は、40代にして今だ独身、過干渉の母の元でうんざりする毎日を過ごしている・・
友人達が男性を紹介してくれても、その場の雰囲気にまじめず、うまくかない。
傷つくのがイヤで何もかもあきらめて生きるケイト
そんな二人の偶然の出会いから物語が始まる


いいんだわ~この二人  娘の結婚式に出席しに来て、別れた妻と新しいパートーと娘が家族としてまとまっているのを見て、複雑な気持ちのハーヴェイと、
友人に相手を紹介されてもうまくいかなかったケイト
この二人の男女が空港のバーで出会います。さあこれからがスタートですよ。
カウンターで飲んでるハーヴェイが、テーブル席で本を読んでるケイトにかけた最初の言葉は
ハーヴェイ    「面白い本?」
ケイト      「静かに読めれば」← これは貴方が話しかけてこなければ・・ともとれます(笑)          なかなかおしゃれな会話ですよね。
普通は本を読んでる女性に声はかけませんよね。よほど寂しかったのかも・・
そしてそれに応えたケイトも、同じ気持ちだったのかも。
その後、ハーヴェイは店を出た彼女を追う様に同じ電車へ・そしてロンドンの街で一緒に過ごす事に・・

同じ時を過ごすうちにお互いの話をし、彼女のアドバイスで出ないと決めていた娘の披露宴に出る事に・・
そして、そこにはケイトの姿も・・ハーヴェイが頼んで一緒に来てもらったのでした。
そして父親の挨拶を・・・と司会者に現在の別れた妻のパートナーが指名されたにもかかわらず
父親なら私が。。と挨拶を始めます。
その挨拶は温かく、愛情がいっぱい。。自分達の離婚で傷ついた娘への詫びと、それでも優しく育った娘への賛辞が詰まったスピーチで、みんなを感動させました。そして乾杯の音頭は、これまで自分に代わり、娘を見守ってきてくれた現在の義父に頼み・・これを機会に、長い間のわだかまりも消えた気がしました。 やはり披露宴に出て、勇気を出して父親としてのスピーチをして、良かったですね。
感動のシーンでした。
                              
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いいことは続くもので干された職場から、また仕事につけるとゆう電話が・・
本来嬉しいはずの彼ですが、電話口で言った言葉は??
ここは秘密にしておきましょう。
短い時間の中で、お互いに何かを感じ合う二人 そしていよいよ別れの時が・・
彼はケイトと別れる時、言います。明日、同じ場所 同じ時間にここに来て欲しいと・・
しかし約束の日、彼は心臓の発作で行く事ができませんでした。
傷つくケイト・・さて二人はその後、どうなったのか・・
それは皆さんが自分の目で見届けてくださいね!

ハーヴェイ役のダスティーホフマン
心の寂しさを抱えた、それでいてとてもチャーミングな初老の男を熱演してます。彼の代表作は、卒業ですが、年齢を重ねた今、違う魅力でまだまだ活躍できそうです。
ケイト役のエマ・トンプソン(英国の演技派女優)
この役で私は彼女の大ファンになりました。
婚期を逃した女性の気持ちが、とても伝わる演技、役柄的にも、婚期を逃したからと言って、すべてを拒否してるわけでもなく、友人達の紹介してくれる人にも会うし、過干渉の母親の電話に出るし、基本的に寛容で優しい心を持った女性で、好感が持てます。
 
彼女は体格が良く、ダスティーホフマンと並ぶとすごく大きいんです。
でもそんな二人が歩いてる姿を見ると、まさに大人の恋だな~と・・
外見や容姿でなく、ハートの触れ合える、お互いに一緒にいて、心地良い相手を求めてることがわかります。
人生、何か始めるのに遅いとゆうことはないのでしょうね。
ステキな出会いがあったら、それが例え恋愛じゃなくても、勇気を持って飛び込んでみたい。。
そんな気持ちにさせてくれた映画でした。興味のある方、ぜひごらんくださいね!