クイズ・ショウ
クイズ・ショウ
1956年9月12日に全米NBCネットワークで始まった、一般視聴者参加型のクイズ番組「21(トゥエンティ・ワン)」は、高額の賞金が注目されて社会現象級の人気番組になる。だが番組のスポンサーはチャンピオンのステンプルが強過ぎることに不満を感じ、若くて見映えがいい大学講師ドーレンをその挑戦者にさせる。あらかじめ正解を知らされていたドーレンはステンプルを打ち負かし、番組を通じて全米の人気者になるが……。
1994年の作品ですが、今観ても、けっこう興味深いストーリで、楽しめました。
いわゆるテレビのクイズ番組での八百長事件がテーマになっています。実際に起きた事件です。
テレビ局の視聴率稼ぎにまんまと乗せられ、クイズの問題と答えをあらかじめ教えてもらい、スターダムにのし
上がった大学講師、チャールズ・ヴァン・ドーレン(レイフ・ファインズ)
ペル(ジョン・タトゥーロ)
そして、たまたま封印の新聞の記事を読み、調査に動き出した立法管理小委員会の捜査官、ディック・グッドウィ
ン(ロブ・モロー)
この三人の言葉や行動、やり取りがとても興味深かったです。
やはりテレビに視聴率はつきものなんですね。
クイズに勝ち続けて、そろそろ飽きられつつあるハービーに代わるヒーローを探していたテレビ局のお眼鏡にか
なったのが、、容貌、教養、家柄において完璧な大学講師、チャールズ・ヴァン・ドーレン。
彼が勝ち続ける事で、テレビ番組の視聴率はどんどん伸びていきます。そしてチャールズ・ヴァン・ドーレンは時
代のヒーローとなりますが、彼が不正をする事で、どんなに心の呵責に耐えていたかは、負けた時のほっとした
表情に表れています。富や名誉がやましい事なく得たものであれば、誇らしく、充実した日々だったでしょうに。。
なぜ断れなかったのでしょう。。。彼の能力ならば、不正などしなくても勝ち進める実力があったのに。。
そこには人間の持つ弱さがあったのでしょうか?
らず、自分がチャンピオンの座かおろされた途端、テレビ局を恨み、新チャンピオンをねたむのでしょう?
とても身勝手で、正しい事をしたにもかかわらず、共感できない男でした。
でもハービーのこの告発がなければ、チャールズ・ヴァン・ドーレンはいずれ心の病にかかったかも・・
これはこれで良かったのかもしれません。彼は最後に本当の事を告白するのですが、こんな事を言ってました。
自分は不正をして勝ち進んでる間、役を演じていた。。今、やっとそれから解き放された気持ち
過去には戻れないが、過去から学ぶ事は出来る…こんなふうな言葉だったと思います。
この言葉、私も深く胸に刻みたいと思いました。
現代にも、こんな事はあるのだと思います。 テレビの八百長 嘘 やらせ 私達の信じてるニュースも情報
操作されてるかもしれません。
でもこの映画でのテレビ局側の見解は、視聴者を喜ばせ、テレビ局も視聴率を伸ばせ、本人達も納得ずくでや
り、お金まで儲けたのだから、それで何か問題が?て感じでした。 ま、一種のショーのように思えば、そうかもし
れませんね。 この作品は、けっこう客観的で、テレビ局が悪いと結論ずけて終わってはいません。
そこがすごい思いましたし、この作品でも様々な賞を取ったロバートレッドフォード監督の手腕なのでしょうね。
華やかに見えるテレビ業界の視聴率アップに必死の現実 そして美味しい餌を与えられた時の人の心理
モラルとの葛藤 そんなものをまざまざと見せつけられる作品でした。
私? もしそんなお話がきたら、私なら食いつくタイプかも~(笑) お金は欲しいもんな~
でも5円のお釣りの違いでも、返しに戻るくらいな小心者だから、結局は無理でしょうね。
やっぱり嘘に怯えて暮らすなんて耐えられませんよね。うん、きちんと生きましょう。
ま、こんなストーリーでしたが、興味のある方、レンタルしにレッツゴーですよ。
(おまけの一言)
今日はお天気が良くなりそうですね。 朝から太陽が顔を出してます。
こんな日は、お散歩がてらモーニングに行きたいな。 友人をこれから誘います。
そうそう、先日から私の父が泊まりに来ていて、二男の赤ちゃんに初めて対面しました~♪
曾孫ですからね~ 父も長生きしたかいがあったと思います(笑) 嬉しそうでした。
皆様も素敵な週末をお過ごしくださいね!