私のシネマワールド

映画の事を中心に、気の向くままに書いております。

バベルを観ました!

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 バベル

 (ストーリー)
           
ロッコの兄弟が父親から渡された銃は、外敵からヤギ達を守る為のものだったが
 遊び半分、ゲーム感覚でバスを狙い撃った弾が、旅をしていたアメリカ人夫婦の妻
 スーザンの肩を撃ち抜いてしまう。
 そしてその事件を発端に、物語は始まり大きな展開をみせてゆく。
 
 撃たれた夫婦の家庭では、すぐに帰宅できなくなったと連絡を受けた子供達の乳母が
 息子の結婚式に出る為、やむなく子供達を連れてメキシコへと向かう。、

 日本では、銃の所有者ヤスジローに捜査の手がのびる。
 彼は、妻に自殺され、聾唖の娘チエコとの心の溝を埋められないでいた。
 一方チエコも、常に満たされない心を埋めるべく遊び回っていた。

 モロッコの兄弟は、銃を撃ったことがわかりはしないかと・ハラハラした毎日を
 おくっていた。
 はたしてこの物語の結末は・・・?

 モロッコ メキシコ 日本を舞台に展開する話のスケールの大きさ
 画面も次、次と変わるので、日本の場面の時、モロッコの夫婦はどうなっただろうか~
 なーんて想像したりして、飽きることなく集中して観る事ができました。

 話題の菊池凛子ちゃんの体当たりの演技はすごかった。
 あそこまでやるかってくらい、ヌードシーンがあって・・・(正直びっくりしましたが)
 人とのコミュニケーションを、すぐに身体の触れ合いで求めてしまう
 孤独な聾唖の少女を熱演しています
 彼女のはしゃいだり、笑ったりしている姿の影に
 恐ろしいほどの孤独の闇がひろがっているのがわかり
 こちらもせつなくなってしまいました。
 凛子ちゃんは、その辺を目の表情でよく表現していたと思います。
 目力ありの方ですね!

 リチャード(ブラッド・ピット)の妻への想い、
 ヤスジリロー(役所公司)の娘チエコ(菊池凛子)への想い
 乳母の子供達への想い それぞれの想いが、とても伝わる作品でした。。

 でも、この映画そのものからは、今一つ伝わるものがありませんでした。
 監督が何を伝えたかったのか、ちょっと説明不足のところもありましたし
 このストーリーを銃だけでつなぐには、やや無理があると思ってしまいました。
 何か見終わった後、あちこちのニュースを見ていたような気にもなったりして
 う~ん なんてゆうか、私的には観応えあるけど、消化不良みたいな感じですね。
 でも、受け取り方はそれぞれなので、この作品から、たくさんのメッセージ
 感じる方もいらっしゃると思います。
 ぜひ、ごらんくださいね!

 私はこの作品で印象に残ったのが、乳母役の女性
 存在感あって、いい感じでした。

 兄弟の少年達も、現地のお子さんだと思いますが
 自然な演技が良かったな~♥