私のシネマワールド

映画の事を中心に、気の向くままに書いております。

由宇子の天秤 感想

        由宇子の天秤 

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2021年9月に日本初公開された映画、由宇子の天秤を先月後半に観てきました。

(ストーリー)
ドキュメンタリーディレクター由宇子
(瀧内公美)は、3年前に起きた女子高校生いじめ自殺事件の真相を追うべく奮闘していました。
学校側はいじめではなく、女子高校生は教師と不倫関係にあったとし、それが原因だと言います。その後教師までもが、そんな関係はなかったと遺書を残し自殺してしまいます。自分への誹謗、中傷に死をもって抗議した形になった教師。 本当の真実はどこにあるのでしょう?

由宇子は事件後、世間から身を隠すように暮らしている女子高校生と教師の家族への取材を進めていきます。



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そんな由宇子にはもう一つの顔があります。
父親の政志(光石研)のやっている学習塾を手伝っているのです。
姉御肌の彼女は生徒達からも慕われ、父親とはまた別の存在感で、この塾を盛り立てている感じです。
母親はいませんが、しっかり者の娘は父親にとっても、頼りになる存在のようです。

そんな中ある事件が起こります。今、まさに自分の追いかけている事件と同じような事がこの塾で起きてしまったのです。まさかの展開!

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今まで取材を進めてきた二人の自殺者の家族。。。
自分でなくても身内が起こした事で、もしかすると人生が大きく変わっていくかもしれない、自分がその身になった時、果たして何かが変わっていくのか。。。
後半はそのあたりの由宇子の気持ちの格闘が描かれています。
こちらもまさに息も詰まるような気持ちのままラストまで連れて行かれました。

そもそもそんな事件が起きた事が知れたら、塾の存続自体ができなくなります。自分の仕事、父の生活、そして関係するスタッフの生活、
通っている生徒達、そして向けられる誹謗、中傷、色々なものが急に由宇子の天秤に乗り、どうバランスをとるのか、何を一番大事にするのかが本人さえもわからないような話になっていきます。
まさにそこが想定外、そしてまさかの想定外が、まだまだ起きるのです。 ラストはそれぞれに想像を託すような終わり方。今後どうなるのか、どんな行動をとるのかは、私達観る者のそれぞれの考えに委ねられた気がしたラストでした。 
以上、ネタバレ最小限にを抑えつつ、書いたつもりです。

(キャスト)
左から
塾の生徒
萌の父親(小畑哲也)梅田誠弘
塾の女子生徒(小畑萌) 河合優

主人公(由宇子)    瀧内公美 
由宇子の父(政志)    光石研 
監督          春本雄二郎

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日本 / 2020年 / 152分 日本初公開2021年9月17日
監督:春本雄二郎(HARUMOTO Yujiro)
製作:映画「由宇子の天秤」製作委員会



 
(感想)
揺るぎない信念を持ち、男性ばかりの職場の中で仕事をして、時に自分の方向性と違う事を言われても、どこかで折り合いをつけてやってきたであろう主人公の逞しさと大変さを感じる前半、そしてそんな彼女でも立場が変わってしまえば、それまでの信念とは違う気持ちが芽生えるのだな〜とゆう後半。

真実がわかって失うもの、それを考え始めた時、主人公の天秤は彼女の気持ちそのもののように、大きく揺れ始めた気がしました。他人事なら冷静に正しい判断ができる事も、自分の身に降りかかったら、なかなか難しい。人間の弱さをまざまざと見せつけられた気がしました。そんな人の奥底にある微妙な気持ちがわかっただけでも、この作品を観れて良かったです。

主人公を演じた瀧内公美さんの凛とした存在感を感じる演技には惹かれました とても魅力のある女優さんですね。
今後の活躍を期待したいです。そして彼女が注目を浴びた作品、火口のふたり」そして春本雄二郎監督の「かぞくへ」も機会があれば観てみたいです。

152分とゆう長い、しかも音楽のない映画ですが、最後まで飽きる事なく、集中して観ることができました。
地味な作品ですが、ずっしりと胸に迫る映画です。
すでに海外でもいくつかの賞を取っており、今後は台湾で上映との事。機会がありましたら、ぜひごらんください!
 

 (この映画を観たきっかけ)
この作品を勧めてくれたのは次男ですが、最初は観るつもりはありませんでした。なぜなら、地元の映画館ではやっていず、横浜まで出なければならないのがめんどくさい。そして感動するとか面白いとゆう映画でもない、むしろ暗い映画とゆうではありませんか〜

え〜あなた、それを勧めるんですか?(^_^;)
どこに観たくなる要素があるのか? 
ないのに行けってか?
 
そうも思いましたが、最後の一言が気になって、それがきっかけになり、行ったようなものです。
「誰かと一緒に行ったら、帰りにコーヒーでも飲みながら語りたくなるような映画だよ」って。。。

それ悪くないな。私が好きな映画、ニューシネマパラダイスも、湯を沸かずほど熱い愛も、みんな次男が勧めてくれた作品だし、まあここは行くしかないかな〜と重い腰を上げて、1年ぶりに横浜へ〜 

結果は行って良かったです。本当に帰りに誰かと
あ〜だ、こうだと語りたくなるような映画でした。
残念ながら一人で行ったので、それはできませんでしたが(笑)映画の後は久々の横浜でランチやショッピングも楽しんで、満足した1日でした。

行ったのは、はい、こちらムービル
(MOVIL)
このビルの中に映画館があります。5スクリーンぐらいかな? 昔からある映画館ですが、ちょっと懐かしさの漂う雰囲気が個人的には好きです。
この作品が公開されたのは9月ですが、ムービルでは11月に入ってからの上映とゆうこともあり、まだまだ人も入ってました。よくあるジワジワと口コミとかで、上映館が増えていくと、その時はそうでなくても、評判などを聞いて後から観に来る方が多いのかもしれません。
とは言っても、大きな商業施設にあるシネコンほどの混み具合ではないので、落ち着いた雰囲気が気に入って来られる方も多いようです。
横浜駅
西口から歩いてすぐの場所なので、わかりやすいです。
 
電車で行く場合、アクセスがいいとゆうのも大きなポイントですね。

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ここから見るとこの界隈は静かに思えますが、首を右へ向けて視点を変えると、すごく賑わってます。
横浜駅西口からここまでも、かなりのお店がいっぱい。
お食事処や居酒屋さん、ショッピングモールなど。。
もう少し歩くとドンキホーテもあります。
西口だけでなく横浜駅周辺全体がすごいですものね。

高島屋相鉄ジョイナス、横浜ベイシュラトンホテルタワーズなど、どこでもお食事やショッピングが楽しめますね。 新しいビルもけっこうできてますし〜
たまたま映画を観る為に出かけた横浜でしたが、良い気分転換ができました〜♪

次はお友達と桜木町に行ってみたいです。
駅周辺、だいぶ変わったようなので、どうせならその時も映画を観てからがいいな〜♪
駅前のショッピングビル、コレットマーレ6階の映画館、横浜ブルグでまずは映画を観て〜次はランチ

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その後はぷらっと周辺を散策。で最終的には今年できた、ヨコハマ エア キャビンとゆう
ロープウェイにも乗ってみたいです〜♪
桜木町駅と運河パーク駅を結んだルートで片道5分くらいのようです。 高いところ苦手ですが、そのくらいの時間なら平気かもしれません。 

 

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  日本初の常設都市型のロープ=ウェイ

なんだか近未来の都市を見てるようですね。 
天気が良ければ、展望を楽しめそうです。来年の予定にしっかり入れておきたいです。

はい、とゆうことで今日は久々の投稿だったので、つい長々と書いてしまいましたが(^_^;) 
由宇子の天秤、今日の時点でまだムービルで、やっていました。18時5分の1回だけの上映ですが、13日の月曜日だけは16時10分の1回と書いてありました。
その後
は18時5分の1回で16日までやっているようです。
もう神奈川の上映館は、ここだけのようですので、観てみたいと思う方は、もう一度時間などを確認してムービルへレッツゴーですよ!