私のシネマワールド

映画の事を中心に、気の向くままに書いております。

ブログ仲間とのオフ会 第1回アラン・ドロンクラブの集い


         久々のブログ仲間とのオフ会  
先週の土曜日、ブログのお友達を中心に、オフ会をしてきました。
有楽町で待ち合わせて、男性4人、女性4人でのスタート。
皆さんとの出会いは、毎年秋に企画されてるアラン・ドロン祭にブログのお友達fpdさんが声をかけてくださり、参加したのがきっかけです。その時はブログ上ではやり取りしていても、会うのは初めてだったので、一人で参加する事に少し不安もありましたが、会ってみれば皆さんフレンドリーで、良い方ばかりでしたので、その後の二次会の飲みか会、調子に乗って三次会にも少し顔を出して帰ったくらいでした〜(笑)


その時のメンバー数人と、今回初めてお会いした方がお二人。一人は昨年のドロン祭にお一人で参加し、その後の飲み会にも参加したとゆう、アラン・ドロンの大ファンだとゆう、行動的なマダム。愛称は唯一ドロンと結婚したナタリードロンにちなんで、ナタリーさんとゆう事です(笑) そしてもうお一人は、カリスマブロガーのぴくちゃあさんさんです。 
お二人とは初対面でしたが、他の方同様、フレンドリーで良い方で、楽しくお食事させていただきました〜♪
そうそう、今回は私の友達も来たのですが、違和感なく溶け込んでいて安心しました。

こうして映画とゆう共通の趣味を通じて、新たな出会いがあり輪が広がっていくのは、とても素敵な事だな〜と思いました。

ぴくちゃあさんとべべちゃんには、お菓子までいただき、ありがとうございました。べべちゃんには、ドロン様の手作りカード付き、北海道のポップコーンをいただきました。
         この頃のドロンに会ってみたかったわ〜♪
              
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       アラン・ドロンクラブ東京と書かれてますね。 なんかいいな〜♫
         
       


       テンション上がるわ〜このポップコーン 可愛いパッケージ

      

   そしてレンジで簡単にできました〜熱々を美味しくいただきました。
    私より息子の手が、伸びてた気がしますが〜(笑)
                ↓

        


      そしてぴくちゃあさんからいただいたクッキー
私と友達は当日泊まったのですが、家まで待てずにホテルで少し食べてしまいました〜(^_^;)
それまであれだけ飲み食いして、更に食べれるとゆう不思議?(笑)おいしかったです〜♪
      

           

都合でランチのみで帰られたぴくちゃあさんとナタリーさん以外のメンバーは、男性が「トップガン マーヴェリック」を IMAXで、女性は「 オードリーヘプバーン」を鑑賞しました。

そして最後はお楽しみの飲み会。場所を新橋に移し、食べて飲んで話して、しっかりお口の運動をして来ましたよ〜(笑)
皆さん、楽しい方ばかりで話は尽きず、あっとゆう間の3時間。こうして楽しい夜は更けて、名残惜しくもお開きとなりました。  fpdさんのブログに、より詳しく当日の事が書いてありますので、ごらんください。
           

fpd.hatenablog.com

さてその後ですが、私と友人は新橋のホテルに泊まりました。
ラストの飲み会、どこでするのかわかりませんでしたが、予想して新橋にしておいて良かったです。
歩いてすぐにホテルに着き楽でした。やはり飲む時は帰りを気にしないで飲みたいね〜とゆう事でギリギリで泊まることを決めたのですが正解でした。 ホテルで部屋を暗くしてベッドに横になり、壁掛けのテレビで映画鑑賞をしながら眠りました。 良い1日でした。

翌日、ホテルを後にし駅へと歩いてると、神社がありました。
鳥森神社とゆうその神社は、小さいながらも良い雰囲気で、せっかくなので御参りして来ました。


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昔新橋で勤務してたことがあったのですが、この神社の事はまるで気がつきませんでした。
周辺を歩いて当時の会社を探してみましたが、すっかり変わっていてわかりませんでした。
でも久々に懐かしい場所に行ったせいか、気分はあの頃にタイムスリップ。テンションアップ。
なぜか力がみなぎった気がしました。錯覚(笑)
その後東京駅に出てあちこちのお店を見て歩き、食事してお茶して、帰って来ました。

東京駅の田中田式海鮮食堂魚忠 とゆう所で食べた、このシンプルなランチ、すごく美味しかったです。お魚焼くのに15分くらいかかると言われましたが、それだけの事はあり、箸で皮がバリバリと剥がれる音がする良い焼きかげん。お味噌汁も優しい味で大満足のランチになりました。

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と、ゆうことでオフ会と翌日と、2日間遊んだ感じですね。
帰ったらすぐにでも記事を書こうかと思いましたが、その2日でエネルギーを使い果たした感じで、やっとエネルギーを充電して、今に至ってます。

 また秋にドロン祭で、皆さんにお会いできる事を楽しみにしております。

 

ゲームのない時代の外遊びは良い思い出。

今週のお題「何して遊んだ?」
今週のお題で書いてみます。はるか昔、小さい頃何をして遊んだか。。。
今と違いゲームなどのない時代ですので、石蹴り 缶蹴り、鬼ごっこ かくれんぼ ハンカチ落とし だるまさんがころんだ はないちもんめなど。。。

      


考えてみるとアウトドアがほとんどでした。それとレンゲを摘んで首飾りを作ったり、本当に健康的な今考えてみても、ほっこりしちゃう小さい頃の思い出。 そして今のように小さい頃から習い事の教室に通うなんて子供はわずかしかいなかったので、幼稚園や学校から帰ると、ほとんどの子が近所の広場に集まって遊んでた気がします。 上の子は小さい子のめんどうを見てたし、考えるといい時代でした。今は今の良さがありますが、やっぱり自分は昭和に生まれて良かったな〜と思います。

そしてそんな日常とは別に一番楽しみだったのが、年に一度の夏休み、田舎から家族で横浜の母の実家へ泊まりに行く事でした。

                    
実家には祖母と母の姉二人と妹が住んでいて、みんなまだ独身でしたので行くと大歓迎。
私と弟をとても可愛がってくれて、当時住んでた田舎にはないような大きなデパートで、色々な物を買ってくれたり、デパートの食堂で好きな物をごちそうしてくれました。
今でこそ色々なお店があり、子供でもマックあたりには友達同士で行ってる世の中ですが、当時は外食なんて子供にとっては、たまに親が連れて行ってくれるデパートの食堂ぐらいでしたから〜まして都会の大きなデパート、それはもうテンションが上がった記憶があります。

そして東京タワーに上ったのも忘れられない出来事です。 
スカイツリーも行きましたが、やはり自分の中では東京タワーの方に愛着を感じます。
ま、そんな子供時代のお話でした。

    

          



(おまけの一言)
皆様、ご無沙汰しております。
GW、どこも混んでそうだし、のんびり過ごそうと思いきや、バタバタと予定が入り、
久々に友達が来てくれて会ったり、それ以外の人との予定も入り、おまけに母の日もあったりで、出かける事が多くて、まるでブログを開かない時もあり、なんだか前半はそんな感じで過ぎてしまいました。でも慌ただしくも、楽しかったので良しとします。
5月もあと数日ですね。新緑の美しいこの時期を大いに楽しんでくださいね。

 

空白を観ました。

                   空白

 

女子中学生が万引き容疑で、スーパーの店長に事務所に連れて行かれるが、すぐに逃げ出し、その後を店長が追いかける。
少女が国道に出た途端、乗用車と衝突、その後立ち上がり見てるこちらもホッとしたのも束の間、背後から来たトラックにひかれ、引きずられ死亡してしまう。
父親は娘の死も万引きしたことも信じられず、その怒りの矛先は、娘を執拗に追ってきた店長、そして彼女を撥ねた車に乗っていた女性、そして学校へと向かう。

スーパー周辺で父親から嫌がらせを受ける店長も、父親に謝ろうとするのを拒まれた乗用車の女性も、だんだんと精神的に追い詰められていく。はたしてこの事件の真相は? 父親の怒りはおさまる日は来るのでしょうか?

と、まあざっくりと内容を書きましたが、本当に救いようがないようなお話でした。
この父親添田充は離婚してるんですね。別れた妻翔子は再婚していて、新しい命がお腹に芽生えています。幸いにも娘の花音とは時々会ってるようですが、なぜ充に娘を託したのでしょう? 普通は母親なら子供は手離なさないで連れて出ると思ったのですが、どうやら昔母親は心の病を患っていたようで、もしかすると子供の世話のできる状態ではなかったのかもしれません。

 

父親は不器用で自分本位、娘が母親に買ってもらったスマホを持っているのを知ると、まだ早いと言い、外に投げてしまいます。いくら何でもそんなのありですか~?

スマホがあれば娘は母親と繋がってると思えるだろうし、父親に話せないことも相談できたでしょうに。。。せめて一時的に預かっとくぐらい言えないのかと、イラっとしました。そしてなぜか、どんなシーンでも口ごもるようなはっきり自分の考えを言えない娘花音にまで、少しイラっとしてしまいました。

こんな感じで、誰に対しても言葉が荒く、穏やかに人の話に耳を傾けたり、会話するとゆうことが苦手な充。そんな父親の前で娘も萎縮して生活してる事が冒頭のシーンだけでわかりました。彼女が万引きしたのも、そのストレス?などと勝手に想像してしまいました。
一番悩みの多い年頃、学校でも孤立してる感じで親しい友達もいなそうだし、家でもあの父親と一緒。。。誰にも心を開けなかった彼女を思うと不憫でなりません

スーパーの店長青柳は、万引きした花音を追って行っただけで、たまたま不幸にも事故が起きてしまいましたが、何も悪い事はしていないとも思えます。
反面、きちんと防犯カメラを付けて防犯カメラ作動中と書いておくなりすれば、犯罪は起きにくかったと思います。盗む人間が一番悪いですが、そうゆう環境作りや対策をお店側がしてくれてたらな~と思いました。

     

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このシーンが微妙。コスメを手にしただけで、事務所に連れて行かれるんですが、ドラッグストアとかだと、化粧品とかけっこう説明文とか、商品の売りを見てから買いませんか?小さい字なんで手にして読んだりしませんか? みんな買い物籠を持ってるから怪しまれないのかしら? 花音はカバンだけだから、変に思われたのかもしれませんが、どうせならカバンに入れるまでを見てから、行くべきだった気もします。現行犯逮捕って事ですものね。やっぱり防犯カメラ必要ですね。制服姿でしたから、どの学校かもわかるし、あそこまで追いかけなくてもな~とゆう気もちょっとしました。
事務所内でのいきさつも、はっきりさせてないので、そのあたり観た側の判断に委ねるとゆう事なのでしょうか?

自分が店長なら過去にそんな事がない限り、一度は許すかもしれません。二度としないとゆう約束で。。。 ま、こちらは少女の家庭の事を知ってるから言える事ですけど。。。あの父親に連絡されると思うと恐怖で逃げたくもなりますから~

スーパーの店長青柳はこの事件後、充の嫌がらせやマスコミの勝手に編集された報道などに追い詰められて行きます。

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そしてついに自ら命を絶とうとしますが、危機一髪でお店の従業員の麻子に助けられます。彼女は少々おっかいで空気の読めない部分もありますが、誰よりもマスコミや風評被害からお店を守ろうと頑張ってくれます。、それだけでなく年下の店長への想いも伝わってきます。時にそれがありがた迷惑な時もあるのですが、こんな人がいたら頼もしいだろうな~とも思える人。こうゆう役、寺島しのぶさんはお上手。美しいヒロインの役もやれば、こうゆうお節介なおばちゃんの役まで。。。色々な役柄をこなせるのが強みですね。

一方、乗用車に乗っていた女性ですが、自分の謝罪を何度も充に無視され、ついには自殺をしてしまいます。

さすがに少しは悪いと思ったのか、充は通夜の席に足を運びましたが、女性の母親に何か言われるのではないかと、いつになく身構えている様子。それでも強気で「俺は絶対に謝らないそ」と言います。

ところが女性の母親の口から出た言葉は、とても立派な言葉でした。
娘の罪は自分が背負って行くので、こうゆう道を選んで逃げてしまった弱い娘を許してくださいと涙ながらに謝ったのです。これには充も言葉が返せませんでした。

たぶん、この事が充の暴走を止めるきっかけになったのではないかと思います。
同じ娘を失った親として、この違いは何なのかと思ったのではないでしょうか?
さんざん人を責めて、謝罪の言葉さえ無視した結果、人を自殺にまで追いやった自分。

それをわかっているからこそ、悲しみの中にあっても逆に謝罪をする母親の言葉が胸に突き刺さったのではないかと思いました。


その後、少しずつですが充は変わってゆきます。遺品を整理してた時、部屋で花音の描いた絵を見つけると、娘を知ろうと自分も絵を描きます。

そんな中、こんな事もありました。娘の部屋のぬいぐるみの背中のポケットから、たくさんのコスメが出てきたのです。
充はそれを袋に入れて捨ててしまいますが、万引きとゆう一番否定したかった事が、もしかして?と思えてくるのでした。

別れた妻の翔子のお腹はどんどん大きくなりました。 お墓参りの帰り、翔子と共に漁船で働く弟子の野木との食事中、充は生まれてくる子供の名前や翔子の夫にもケチをつけ始めました。 彼女は怒って先に帰ろうとしますが、その時充が「待ってくれ」と言います。そして涙ながらに「すまなかった。羨ましかったんだよ」と言い、その子を大事に育ててくれと頭を下げました。そんな元夫の今までに見せたことのない変化に驚きながらも、帰りの車の中でそっと充の手に自分の手を重ねる翔子。彼の寂しさがよくわかるのだと思います。
別れたとはいえ、夫婦の絆を感じる良いシーンでした。

 

その後月日は流れ、充は車に乗っていた時、道路で交通整理をしていた青柳に偶然会いました。今もなおひたすら謝る青柳に、「自分もあれから少し冷静になって考えられるようなった。もしかしたら娘が万引きしたかもしれないとも思うようになった。そっちは何度も謝ってくれたが、自分は一度も謝ってない、今は無理だが時間が必要なんだ」言い、「疲れたな~」と言います。それが本音でしょうね。自分でも花音が亡くなり、娘ときちんと向き合えてなかったと感じられるようになったのだと思います。その虚しさや自分に対する怒りを誰かにぶつけていたのかもしれません。ここで店長に会えて、前より穏やかに話をできた事で、お互いに前を向けたらいいな~と感じるグッとくるシーンでした。

もう一つグッときたシーンがあります。青柳が道路の交通整理の仕事の途中に弁当を食べていると「スーパーあおやぎの店長さんですよね?]と声をかけてきた男性がいたのです。
青柳は今の自分を誰にも知られたくないように曖昧な返事をしたのですが、男性はお店がなくなってとても残念でショックだった。自分も亡くなった母親も、店の焼き鳥弁当が大好きだったと言い、「いつか弁当屋でも開いて焼き鳥弁当、また食べさせてくださいよ。お疲れ様でした。ありがとうございました」と言い立ち去って行きます。

その言葉に涙を流しながら、彼の言葉を噛みしめるように、また彼に頭を下げるようにしてお弁当を食べるシーン、あれは泣けました~!

青柳はさほど父親から引き継いだこのスーパーに愛着がなかったように思います。
この事件以来、従業員もお客さんも、どんどん自分から、この店から離れて行きました。それでも、こうして残念だ、ありがとうございましたって声をかけてくれた常連客がいた事は、きっと青柳の今後の人生のささやかな希望になっていくような気がして、見ていて嬉しかったです。
個人的にはこのシーンが、一番感動しました。

後半はこんなシーンが多く、ハンカチ必要かもしれません(笑)

そんなある日、学校の教師が家を訪ねてきました。美術室に花音が描いた絵が残されていたようで届けてくれたのです。以前花音が亡くなった時、いじめでもあって盗みを強要されてたんじゃないかとの疑いで、学校にも乗り込んで来たことのある充を知ってるだけに女教師はビクビクでしたが、充はその絵を受け取りしっかり胸に抱えると、深々とお辞儀をしました。
そして届けられた絵の中の1枚を見て、びっくりするのです。
それは以前自分が描いた絵。空飛ぶイルカのように見える、そんな雲が出た日の風景にそっくりでした。
自分と同じように、あの雲を見ていたのか~と思ったのか、娘と偶然にも描きたい風景が同じだった事が嬉しかったのか、涙する充。
何とも切ない、それでもどこか温かい気持ちになれるラストシーンでした。

 

充がもう少し早く今のような穏やかで人の気持ちを考えられたり、謝る事もできる人間であったならば。。そう思います。スケッチブック片手に、一緒に娘と写生でもできたらどんなに良かったでしょうね。穏やかな顔つきになった彼を見て、そう思いました。でもだからこそ、これから彼は深い悲しみと後悔を抱えて生きていく事でしょう。それでもその事をしっかり受け止めて、この事で得た事を無駄にせず、しっかりと生きていって欲しいです。

娘の父親  添田充(古田新太)    
 中学生の娘 添田花音(伊藤蒼)
スーパーの店長青柳直人(松坂桃李

スーパーの従業員 日下部麻子(寺島しのぶ) 
充の別れた妻で花音の母翔子(田畑智子
監督 吉田恵輔
脚本 吉田恵輔

 

古田新太さん大熱演でした。興味のある方、ぜひごらんくださいね。

第94回アカデミー賞授賞式 ドライブ・マイ・カー国際長編映画賞受賞  とんだハプニング

 94アカデミー賞授賞式 ドライブ・マイ・カー国際長編映画賞受賞

   そしてとんだハプニング

 

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皆様、すでにご存知とは思いますが、先日の第94アカデミー賞授賞式において、日本の作品、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞を受賞しましたね。08年の「おくりびと」以来、13年ぶりの快挙。素晴らしいですね。
こうゆう明るいニュースは、本当に嬉しいです。
監督はじめ出演者の皆様、そしてこの映画に関わった、全ての方におめでとうと言いたいです。


                      

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  作品賞    コーダあいのうた  

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監督賞    ジェーン・カンピオン 「パワー・オブ・ザ・ドッグ」

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主演男優賞 ウィル・スミス 
      「ドリームプラン」       

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主演女優賞 ジェシカ・チャステイン

      「タミー・フェイの瞳」

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助演男優賞  トロイ・コッツァ
       「コーダ あいのうた」       

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助演女優賞   アリアナ・デボーズ
      「ウエスト・サイド・ストーリー」

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国際長編映画賞 ドライブ・マイ・カー 製作国:日本  

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脚本賞        ベルファスト
 脚色賞        コーダあいのうた
撮影賞        DUNE/デューン 砂の惑星
編集賞        DUNE/デューン 砂の惑星
美術賞        DUNE/デューン 砂の惑星 
衣装デザイン賞    クルエラ

メイク・ヘアスタイリング賞  タミー・フェイの瞳
作曲賞            DUNE/デューン 砂の惑星
歌曲賞         対象曲“No Time To Die” 「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」
音響賞            DUNE/デューン 砂の惑星
視覚効果賞          DUNE/デューン 砂の惑星 
長編アニメ賞         ミラベルと魔法だらけの家
長編ドキュメンタリー賞    サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)
短篇ドキュメンタリー賞    ザ・クイーン・オブ・バスケットボール(原題)

短編アニメ映画賞       ザ・ウィンドシールド・ワイパー(原題)

短編映画実車賞       ザ・ロング・グッドバイ(原題)


皆様の予想は当たりましたか?
私はこの中では、「ドライブ・マイ・カー」「パワー・オブ・ザ・ドッグ」「ウエスト・サイド・ストーリー」しか見ていないので、予想のつけようもありませんでしたが、何はともあれ日本の作品が受賞した事を嬉しく思います。

私は以前はWOWOWに加入していたので、アカデミー賞授賞式はいつも中継でリアルタイムで見れていたのですが、今は解約してしまったので結果とか情報は、後で知ることになります。そんな中、驚いたのが、あのウィル・スミスが、コメディアンのクリス・ロックを平手打ちしたようで、何とも残念な事が起きてしまったのですね。

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ロックは長編ドキュメンタリー部門の受賞者を発表している最中に、同席していたスミスの奥様・ジェイダ・ピンケット・スミスの短く刈られたヘアスタイルを指して、坊主頭の女性が主人公の映画『G.Iジェーン』の続編を楽しみにしているとジョークを言ったとか。。
それをジョークと受け取れないスミスは、奥様を侮辱されたと思ったようで、壇上に上がりロックをビンタしたそうです。
それとゆうのも、奥様は脱毛症を患っていて、昨年7月にスキンヘッドにした事をSNSで発信していたそうです。

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これが、ただオシャレでスキンヘッドだったら、うまいジョークと思ってくれたかもしれませんが、脱毛症でスキンヘッドにしたとなると、ご主人としてはジョークじゃ済まないんでしょうね。女性ですから悩んだ末のスキンヘッドだったかもしれないし、そのへんはSNSで報告してるなら、事前にわかってなかったのかしら? ちゃんと情報を得ていれば、使わないジョークだったかもしれませんね。

後に主演男優賞を受賞した時には、ウィル・スミスは涙ながらに謝罪したようですが、何とも残念なことになりました。
晴れやかな舞台が一変して台無しに。。。もう少し冷静になり、この場ではない場所できちんと文句を言えば良かったのに~と思います。
この晴れの舞台で暴力をふるうシーンが多くの人の記憶に残るような事をして、その原因が自分と思うと奥様も逆に辛いのでは?
そして何より自分が主演男優賞を受賞した映画の関係者や、モデルとなったウィリアムファミリーにとっても、せっかくの受賞がこの行為で、違う意味で印象に残ってしまうとゆう残念さ。
今後の授賞式での教訓になればと思います。

でもそれとは別に、この作品と、コーダあいのうた これは是非観たいです。



(おまけの一言)
皆様、お元気ですか?
とても忙しくて、ご無沙汰してしまいました。もう3月も終わりますね。
こちらは、桜が満開でとても綺麗です。
雨が降らなければ、今週いっぱい何とか楽しめると思いますが、どうかな?
四季楽しめる日本に生まれて幸せ。桜の時期は短いですが、咲いてる間は毎日楽しみたいと思います~!

ドライブ・マイ・カー🚘 鑑賞!

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(ストーリー)              

俳優であり、演出家の家福悠介。彼は、脚本家の妻・音と満ち足りた日々を送っていた。しかし、妻はある秘密を残したまま突然この世からいなくなってしまう――。2年後、演劇祭で演出を任されることになった家福は、愛車のサーブで広島へと向かう。そこで出会ったのは、寡黙な専属ドライバーみさきだった。喪失感を抱えたまま生きる家福は、みさきと過ごすなか、それまで目を背けていたあることに気づかされていく。
   yahoo映画より


長時間の作品でしたが、そんなに長く感じずに観る事ができました。
妻を突然失い、喪失感を抱えて生きてきた家福。2年後に演劇祭の演出で広島に行った際、その滞在中の専属ドライバーになったのが、渡利みさき。

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彼女は寡黙で、よけいな話や質問をせず、ドライバーとしての腕も確かだったので、演劇の台詞を流しながら仕事に集中できる車中は、彼にとって居心地の良い場所となっていきます。
やがて少しずつ会話を重ねながら、心に闇を抱えて生きてきた二人が、心を通わせ、自分の気持ちを初めて解放するまでを、丁重に描いています。

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大きな展開があるわけでなく、淡々と現在や過去を交えた映像で物語は進んで行くのですが絶対に退屈しそうだな〜と思いつつ、そうでもなかったのが不思議です(笑)

家福の妻、音がなぜあの様な事をしていたのかはわかりません。そこには遠い過去に夫婦に起きたある悲しい出来事が関係しているのかもしれませんし、あるいは元々そうゆう人だったのか。。。しかも自宅で この大胆さはどこから来るのでしょう。

その秘密をたまたま見てしまった家福の気持ちを思うと、何とも言いようがありませんね。
大きなショックだったと思いますし、人によってはその場でアウト。。むしろそうした方がスッキリした様にも思いますが、なぜかそっと立ち去ってしまった家福。
妻が話たいことがあると言った日、その話とは何だったのか。。。音が亡くなってもう永遠に聞けない話の内容は想像するしかありません。

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でも想像したところで、それが何になるのでしょう。あの時、こうしてたら、ああしていれば。。。 たら、ればを言ったところで時は戻りません。 辛くても故人の分まで自分の人生をしっかり生きて行って欲しいと思いましたし、家福とみさきが共に気持ちを解放し、雪の中で抱き合った時、きっと新しい何かが生まれたのではないかと思いました。それは映画の最後のみさきの表情からも、垣間見れた気がしました。

日本のみならず、韓国や台湾など他国の役者さん達の演技が良かったです。
岡田将生さんの、今回の役も魅力を感じました。身長にもルックスにも恵まれてるので、どんどん芝居の幅を広げて、世界に羽ばたいて欲しい気がします。
このシーンも、ちょっとした緊張感があり、良かったです。

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家福とみさきの会話、そして親子ほど年の離れた二人が、ある種の絆、しいて言えば人間としての絆で結ばれていき、ラストに気持ちを解放できたあのシーンは印象に残りました。それまで淡々とした二人が、感情をあらわに出した唯一の貴重なシーンでしたから〜!


ある種、これもロードムービーとも言えるのかもしれませんが、正直に言えば私は、グリーンブックのような海外のロードムービーの方が合ってます。軽快な音楽や行く先々での出来事や景色を楽しめる、わかりやすい内容。 
でもこの作品には、それとは違う魅力を感じました。
車中で流す戯曲の台詞、二人の淡々とした会話、舞台のオーディションや 練習シーン、様々な言語や手話を交えたチェーホフの演劇、何もかもが新鮮でした。
 
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観て良かったです。好みは分かれそうな気もしますが、世界から評価され、今や来月に控えた米アカデミーショーでも、外国語映画賞、監督賞 作品賞、脚色賞の合計4部門にノミネート。 機会がありましたら是非ごらんくださいね!
もうここまできたら、1つでも2つでもオスカーを手にして欲しいです。

(監督)濱口竜介  
(脚本)大江宗 濱口竜介 
(原作)村上春樹

家福悠介(西島秀俊
家服音(霧島れいか))
専属ドライバー渡利みさき(三浦透子
音に憧れる青年 高槻耕史(岡田将生

(おまけの一言)
この映画、またまた映画好きの次男が勧めてきたのですが、どうも気になったのが、この長さ。寒い時期にコーヒーでも飲んでから劇場に入りたくても、トイレが大丈夫か気になって飲み物も我慢して入りました(笑)おかげで心配する事もなく大丈夫でしたが〜
考えてみると、ずっとそんな事を忘れて鑑賞してた気がします。
それだけ集中できたとゆう事なのかもしれません。 皆さんもごらんになる時は、上映時間179分、約3時間の長い作品とゆうことをお忘れなく!(笑)

浅草キッド! いい映画を観たな〜とゆう気持ち。

            浅草キッド

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Netflix オリジナル映画、浅草キッドを観ました。

    (ストーリー)
昭和40年代の浅草。大学を中退後、たけし(柳楽優弥)は「ストリップとお笑いの殿堂」と言われる浅草フランス座に転がり込み、「幻の浅草芸人」と呼ばれていた深見千三郎(大泉洋)に弟子入りする。東八郎萩本欽一など、お茶の間を席巻していた大人気芸人を育てた深見の下で、たけしは大成することを目指し笑いの修行に勤しんでいた。しかしテレビが普及するにつれ、演芸場の客入りは減る一方だった。
                                 (  シネマトゥデイより)


この作品は、ビートたけしさんの自叙伝を原作に、劇団ひとりさんが脚本を手掛け、監督も務めた作品です。
Netflixでは先月から配信していましたが、やっと観ることができました。
まずは冒頭のシーンで、今の自分の知ってるたけしさんが登場するのですが、本当に本物のたけしさんがカメオ出演してるのかと思ったくらいです。実際には主演の柳楽優弥さんが演じていたのですね。 メイクや演技指導もあったとは思ますが、ご本人の努力は言うまでもありませんね。顔つきも体格も違うたけしさんの雰囲気をかもし出していて、驚きました。そのインパクトのある冒頭のシーンで、この作品に引き込まれた気がします。

エレベーターボーイから始まり、その時のフランス座の花形スターである深見千三郎大泉洋)に認められ、コメディアンとしての修行をしていく姿は、下積み時代のたけしさんを知らない自分にとっては、とても新鮮に映りました。今や世界の北野として監督としても海外にも多くのファンのいる彼にも、こんなに必死に師匠の芸を見て、孟練習した青春時代があっ
たのですね。 
        深見のコントを食い入るように見つめるたけし

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私が一番好きなシーンは、やはりタップダンスを練習するシーン。
モップを片手に掃除をしながら、空き時間に屋上でも、あらゆる場面で踊ってるシーン、最高に好きです。

ある日、舞台の機械の修理を頼まれ、終えた後、舞台のすみに見えてしまったタップ用の靴。勝手にそれを履き、舞台に上がり1歩ずつ歩いている彼を見て、仲間が音楽を流しました。たけしは音楽に合わせて、踊り出します。今まで練習してきた全てを込めてステップを踏みます。楽しそうにイキイキと。。。このシーン、最高!

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タップを踊ってる姿を偶然に深見が見てしまいます。慌てて音楽を止めようとするのを制して、じっとたけしを見つめる深見、
思えばその時がたけしの運命を変えた瞬間だったのかもしれません。

実はたけしがタップを覚えたのは、深見から教えてもらったからでした。
深見と初めてフランス座の入口で会った時、何が芸ができるのか?と聞かれ、答えられなかったたけし。その後エレベーターボーイとして同じエレベータに乗った時、深見は急にタップを踏んでみせます。
これが芸事だ、もし本気でやる気があるなら教えてやる。。。そう言葉を残してエレベーターを降りた深見。それがきっかけで練習するようになったのですが、自分の教えた事を確実にマスターしたたけしを、舞台でタップを踏む姿でわかったのでしょう。 自分の弟子として認め舞台に立たせるべく、勉強させるようになります。

                        

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        タップを踏む深見千三郎   音楽もタップもカッコ良かった|
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芸人としての心構えを、時に厳しく、時にユーモアを交えて教える深見。
彼のたけしに対する温かさが、随時伝わってきました。

しかしやがてフランス座も衰退し始めます。
来るのはストリップ目当ての客ばかり。自分達の芸をきちんと見る人は少なく、客足も減っていきます。そして世は漫才ブーム。 そんな時、同じ深見千三郎の門下生で先輩のきよし(後のビートきよし)に漫才をやらないかと誘われたたけしは、師匠への恩とフランス座への愛着で気持ちが揺れ動きますが、悩んだ末にフランス座を離れ、漫才の道を歩む事を決め、深見に話します。
その後は、私達が知ってる2ビートとして業界で頭角を表わして行くのですが、深見の方は資金繰りにも困るようになっていきます。

     ビートきよし役は、土屋伸之(ナイツ)さんが演じています。

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深見の妻、麻里を演じた鈴木保奈美さん。東京ラブストーリーからもう何年経つでしょう?
毎回見てました。カンチ〜とゆう声が今にも聞こえてきそうな彼女も今や熟女。
資金繰りが大変な中、愚痴も言わずにやり繰りする、できた女房役を好演していました。
若い時にはできなかった役で、これからも新たな魅力を発揮して活躍して欲しいです。

ストリップダンサーの千春を演じた門脇麦さん。
たけしとは同じフランス座の仲間として、何でも話せる間柄。それ以上の気持ちもあったことは、見てるとわかるのですが、そんな気持ちを抑えて漫才をやる為にフランス座を離れるたけしを送り出す姿はいじらしかっ
たです。 自分も本当は歌手を目指しているのですが、きっとその夢をたけしに託したかったのかもしれません。
彼女の出るシーンはいつもどこか切なくなりました。

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と、ゆうことで女子達もいい味出して、この作品をより深いものにしてくれています。
そうそう、フランス座の入口で入場券売ってる、おまんじゅうやらカステラをやたら「食べない?」ってすすめる、気のいいおばちゃん、あの人も良かったわ〜♩

でも何と言っても、素晴らしいのは柳楽優弥さんと大泉洋さんですね。
柳楽優弥さんは、誰も知らない、星になった少年は劇場で観ました。大人になってからの作品はザ・ファブルなどを観たくらいですが、いつの間にか幅広い役をこなせる役者さんになってました。 まだ31歳。これからの活躍が楽しみです。

そして深見千三郎を演じた大泉洋さんも、どんな役でもこなせる方ですね。
今回の作品でも大きな存在感を放っていました。とにかく優しい、言葉はつっけんどんでも、彼の温かさが伝わってくるシーンばかりで、素敵な言葉も印象に残りました。
まずは「芸人だよ」って言葉。何か芸ができなきゃ芸人とは言えない。人の前に立つべきではないとゆう言葉と、「笑われるんじゃない、笑わせるんだ」とゆう言葉。
こんな人に出会えて師弟関係になれたたけしさんは、幸せだな〜と思いました。

深見との思いがけない別れの時が訪れた時、たけしは泣きながら笑いながら、コント的な言葉を伝えます。 それは普通に聞けばありえない言葉ですが、きっと深見師匠は「おう、よく言ったな、タケ」と褒めてくれてるかもしれません。
何だか見てる側も笑って泣いて〜とゆう気持ちになる名シーンでした。

映画は、実際のたけしさんの歌う浅草キッドの曲と共に、エンディングへと向かいますが。
その曲調と歌詞が映像とバッチリマッチして心に染みてくるようでした。

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フランス座の華やかな時代を懐古しつつ、その曲を聴きつつ。。。。そしてあのラスト!

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個人的にはとても堪能し、いい映画を見たな〜とゆう気持ちです。
劇団ひとりさんの才能も、これからどんどん花開いていきそうな気がしました。
お時間のある方は、ぜひごらんくださいね。お勧めです!              

9人の翻訳家 囚われたベストセラー

 9人の翻訳家 囚われたベストセラー 

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『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』を見ました。
世界的ベストセラー小説三部作「デダリュス」の完結編の出版権を得た出版社社長 エリック・アングストローム(ランベール・ウィルソン)は、完結編を世界同時に発売する為、各国の選ばれた9人の翻訳者をフランスの人里離れた豪邸に集めました。 

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そこでは外部との接触はいっさい禁止で、携帯もPCなどの通信機器も没収され、使うことはできません。また常に彼らの行動は男達により監視されています。
仕事はこの豪邸の地下室で行われ、毎日20ページだけ渡される原稿を翻訳していきます。
食事は豪華で、週1日の休みにはプールやボウリング場もあり楽しめます。 時にはパーティーも。。。
外部との接触ができない事を除けば、食事や施設的な環境は悪くなさそうです。

f:id:you1825m:20220102124556j:plainそんな中、ついに事件が起きてしまいました。
原稿が流出したのです。出版社の社長の元に、デダリュスの冒頭の10ページをインターネットに公開したとゆうメールが届くのです。それだけではありません。24時間以内に500万ユーロを払わないと、次の100ページもネットに公開すると書いてあります。
そして最後にある事が書かれていました。それはこの場所で、仲間といなければ決してわからない事でした。

犯人はこの中にいる。。。。そう確信したエリックは、犯人が見つかるまで翻訳作業の中止を命じました。翻訳家の中に犯人がいたとしても原稿を渡さない限り、100ページまでの内容は誰も知らず漏れる事はないはずだからです。しかしそれは甘い考えでした。 さらに100ページが公開されてしまいます。怒り心頭の社長、エリックは犯人が名乗り出るまで彼らには何も提供しないと言い放ち、追い詰めていきます。電気も使えない暗がりの地下室で、彼らはどうなっていくのでしょうか。。。

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そもそも彼らの中に本当に犯人がいるのでしょうか? 後半は犯人捜しとなっていきます。 はい、ここまでがざっくりとしたストーリーです。
この作品はミステリーなので、全部書くと面白さが半減すると思いますので、ここから先は、あえて書きません。

           感想

最初は大きな展開もなく、どちらかといえば密室とゆう限られた場所でのシーンばかりなので、これ退屈しそうな気が~と思いましたが、デダリュスの冒頭の流出とゆう事件が起きてから、ぐっと面白くなってきました。
まだ世に出てない冒頭の内容を知るのは、出版社の社長エリックと20ページずつ原稿を渡された翻訳家達、そして作者だけなのです。
しかし、彼らは冒頭の内容は知っていても、外部に漏らす手段がないはず。それにこの小説を愛し作者を尊敬している様子で、そんな事をする意味がわかりません。ここからの犯人探しの後半が、がぜん面白くなりました。
翻訳家達は、共に休日を過ごしたり、食事をするうちに、少しずつうちとけて、友情らしきものも芽生えてくるのですが、その矢先にこの事件。
仲間を疑う事になるとは、何とも残念な事でした。

それにしても出版社社長のエリックの扱いは、あまりにも非道です。
いくら何でも電気も使えず、食事も与えないなんて、間接的な殺人と言えるレベル。
人間の命より、ビジネスを優先する人間性が、はっきりわかる行動。

ありえんだろう〜何か隠してると思ったのか、こんな姿までさせて〜

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ま、確かに怪しい人物も数人いるにはいたのですが。。。
後半は社長に腹を立てつつも、私達見ている側も、翻訳家達の一挙手一投足に集中する時間帯になりました。
犯人は誰? そしてこんな事をする理由が知りたいですよね。お金?
それは少しずつ明らかになってきます。この作品は過去の回想シーンが多く時系列が少しバラバラだったりして、わかりずらいと思われる方もいられると思いますが、見てるうちにこのシーンはどうゆうシーンだったのかが、パズルを埋めるかのようにわかってくるワクワク感。ちょっとどんでん返し的なラストは、個人的には楽しめ、ミステリー映画の面白さを感じました。

翻訳そのものの仕事のシーンはあまりなく、もう少し見たい気もしましたが、限られた時間内にあれもこれもと詰め込んでどれも中途半端になるよりも、これはこれで良いのかな~と思いました。
この映画は、シリーズ4作目となる「インフェルノ」の出版の際、違法な流出を防ぐ為、各国の翻訳家を外から遮断された地下室に集め、翻訳させたとゆう実話を元に描かれているそうで、そう考えて見ると、さらに面白く見れそうですね。見れる環境にある方は(私は Netflixで見ました)ぜひご覧くださいね。

2019年 フランス、ベルギーサスペンス映画  105分
監督  レジス・ロワンサル
キャスト ランベール・ウィルソン オルガ・キュリレンコ  
    
                       

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皆様、楽しい三が日をお過ごしになられたでしょうか。。。
ご挨拶が遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。  今年もよろしくお願い致します。