私のシネマワールド

映画の事を中心に、気の向くままに書いております。

オリンヲン座からの招待状!

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 オリンヲン座からの招待状!

 浅田次郎 原作、ベストセラー鉄道員(ぽっぽや)が映画化されてから8年。
 その 最終篇に収められていた作品の、待望の映画化

 〈ストーリー)
 昭和25年の会館以来、長きにわたりその閉館の日まで、亡き夫の遺志を受け継ぎ
 オリンヲン座とゆう小さな映画館を守り続けたトヨ〈宮沢りえ)と、
 それを支え続けた青年留吉(加瀬亮)の愛の物語。
 その二人を実の親の様に慕い、映画館を一番の遊び場所としていた幼い二人
 祐次〈田口トモロヲ)と良枝(樋口可南子)がいた。
 後に結婚するが、冷えきった夫婦になっていた・・そんな二人元へ、
 二人の原点、オリヲン座からの招待状ガ届く。その招待状がもたらすこととは・・・
 
 ま、こんな感じで、わりと何か大きな出来事があるとかじゃない作品ですが、
 貧しくても頑張って映画館を守ってきたトヨと留吉の、真面目で、真摯な気持ちには胸をうたれます。

 映画館のたたずまいや、看板、ファッションなんかも、その時代を感じさせてくれて楽しめますよ。

 上映してる映画も、当時の作品ですので、二十四の瞳とか、無法松の一生など、
 その当時、実際にその映画を観られた方は、本当になつかしい場面がありますので、お楽しみに!

 留吉役の加瀬亮は、それでも僕はやってない・・でブレークして以来、めきめきとその頭角を現して
 きましたね。これからが楽しみです。

 宮沢りえさんも、本当にしっとりとした、いい女優さんになりましたね~!
 この二人の織り成す、ちょっつぴりせつない純愛
 あなたは、どう受け取るでしょうか?
 ジワ~って心にしみる作品ですよ。どうぞ映画館に足を運んでくださいね!

  (おまけの一言)
 これは原作があるから、それに忠実に表現しているのでしょうが、幼い頃、映画館に出入りしてた
 祐次と良枝の家庭環境や、夫婦になるまでのいきさつ、現在の距離のある関係の原因、そんな背景が
 ほとんど、描かれてないんです。
 それと同じく傾きかけた映画館がなぜつぶれず、どうやって続けられてこれたのか、
 具体的な説明はなく、ややリアリティーに欠けるかな・・? そんなふうにも思いました。
 そこが本を映画化する時のむずかしさでしょうね。〈特に浅田作品はね)
 活字ならよしとするものも、映像となると?っとなるものもあるし・・・ 。 

 でも、それはそれとして、静かな時の流れや、お互いを思いやることの大切さ
 そんなことを感じさせてくれる、心が温かくなる映画ですよ~!