ブラッド・ダイヤモンド 見ごたえあります!
(ストーリー)
アフリカを舞台に、とてつもなく大きいダイヤモンドをめぐり
密売人ダニー・アーチャ-(レオナルド・ディカプリオ)
村を襲撃され家族をばらばらにされた男、ソロモン・バンディー(ジャイモン・フンスー)
女性ジャーナリスト、マディー・ボウエン(ジェニファー・コネリー)
この3人が出会い、それぞれの異なる想いを胸に、ソロモンが採掘所で見つけ
命がけで隠したダイヤを掘り起こすべく、目的地を目指す。
そんな中、ただアフリカからの脱出の為にダイヤを見つけたかったダニー・アーチャ-にも
ある心の変化が表れる。
ソロモンの家族に対する、そしてさらわれて悪の手先となっている息子を想う
深く、ゆるぎない愛情!
危険をかえりみず、ダイヤをめぐる社会の闇を暴こうと証拠を追求し続ける
ジャーナリスト、マディーの正義感!
そんな彼らの想いに揺さぶられて、変わってゆくダニー。
はたして、最後にダイヤを手にするのは誰なのか?
スピーディーに展開していくそのストーリーに、どんどん入り込めました。
自分も一緒にダイヤを探しに行ってたような気分で、ラストまで集中して観れた作品です。
タイタニックから数年。少年の面影を持つ、あの細いナイーブな感じだったディカプリオが
眼光鋭いワイルドなダイヤの密売人を熱演!昔と今、違う魅力の彼を、比べて観るのも楽しいかも~
彼は、アカデミー主演男優賞などにノミネートされながらも、いつも取れずにいますが
簡単に受賞するより、これで良かったのではないかと、今日の彼の活躍を見る限り、そう思います。
悔しい気持ちをバネに、演技派として成長したと思うし、これからのさらなる活躍も楽しみです。
ジェニファー・コネリーの、こんなジャーナリスト役も新鮮でしたし、彼に惹かれつつも
いわゆるラブシーンがないのも、同じように新鮮でした。そんなシーンがないにもかかわらず
2人のお互いを思う深い気持ちが、ぐんぐん伝わってくるんですもの。
そんな観せ方もアリですね。監督に脱帽です。
ただ、とても残虐なシーンがあります。つらいけど、アフリカの今も抱えている問題です。
観て考えなければなりません。観終わった後はおもしろかった~とゆう気持ちと共に
とても重い何かも心に残りました。
今、アフリカは映画産業がすごい勢いで入り込んでいます。様々に変化する美しい自然が
映画のロケ地として、とても魅力的なのでしょうね。
ケープタウンの市内の公園では、毎日のように撮影が行われているらしいですよ。
アフリカを舞台にした映画もこのところ、めじろ押しですものね。
この事がいいのか、悪いのかはまだわかりませんが、アフリカに経済効果をもたらし
まだまだ真の平和の訪れない厳しい現実を知ってもらう、いいチャンスになればと思います。
政治では解決できない事も、映画などの文化で何かが、いい方向に変わればいいなーと思います。
さて、感動のラストは・・・それは映画館で観てくださいね~!
娯楽性あり 社会派の感あり 色々な角度で観れる深い作品ですよ!