記憶にございません
病院のベッドで目覚めた男(中井貴一)は一切の記憶がなく、病院を抜け出して見たテレビで、自分が国民から石を投げられるほど嫌われている総理大臣の黒田啓介だと知る。国政の混乱を避けるため、記憶喪失になったことを国民や家族には知らせず、真実を知る3人の秘書官に支えられながら日々の公務をこなす中、アメリカの大統領が来日する。
（シネマトゥデイより）
（病院から抜け出し、捕らえられる総理大臣、黒田啓介）
中井貴一を主演に迎え、三谷幸喜がメガホンをとった 記憶にございませんを観ました。
あっさり言ってしまうと、石が頭に当たった為に、それまでの記憶を失ってしまった総理大臣の黒田啓介（中井貴一）が起こすてんやわんやの騒動と、それを何とかうまくカバーしていこうとする秘書官達の姿をユーモアたっぷりに描いた作品です。
自分が何者かも忘れてしまった黒田は、実は自分が国民に嫌われ、支持されていない日本の総理大臣で、家庭もかえりみず妻とは冷え切った関係、息子ともコミュニケーションなしの
家庭人としての信頼も０の男だった事を少しずつ知っていきます。
記憶をなくしたまま、周囲にばれないように総理大臣とゆう役目を果たさなければならなくなった彼は、到底できないと言いますが、側近の秘書官達に説得され、助けを受けながら、その責任を果たしていきます。
すっかり人格の変わってしまった彼を、周囲の人達や家族が、おかしいと思わないのか、こちらもハラハラしながら楽しんで観る事ができました。
シリアスな作品からコメディ―作品まで、幅広い役のできる中井さんですが、こうゆう役もぴったり。グッドモーニングショーも良かったし、年齢を重ねて、より味のある素敵な俳優さんになったと感じます～♪
出演されてる方も、ディーン・フジオカ、石田ゆり子、草刈正雄、佐藤浩市 吉田羊
小池栄子 豪華キャストですよね。
主役級の方々が、今回はわき役としての魅力を放ってます。
横暴な総理大臣が、記憶を失い自分を客観的に知る事により、本来持っていた優しさや正義感で本当のリーダとして成長していく姿、それによって周囲までもが変わって行く姿は、笑いの中にも何らかのメッセージ性も感じられ、気分良く映画館を後にする事ができました。笑って終わりではなく、感動もできました～♪
みんな最初は政治家に限らず、夢や希望、自分のビジョンを持って、目指す世界に飛び込んだはずですが、実際には上からや組織からの権力に押しつぶされ、自分が本来持っていた大切な夢や生き方とは違う歩みをせざる終えなくなります。それでも正しく軌道修正して本来の自分の道をぶれずに歩きたいな～と、ユーモアをまじえつつも思わせてくれた作品でした。
記憶にございません。。。国会中継などでよく聞いた言葉ですが（笑）この映画の中では、これは嘘ではなく、現実の記憶にございません。。。ですよ～！
お勧めです。お時間ありましたら、ぜひごらんくださいね。
（おまけの一言）
皆様、何かと忙しくてご無沙汰しております。
先日の台風、大丈夫でしたか？ 大型だけあり、室内にいてもその迫力を感じ、自然の猛威を改めて感じました。被害にあわれた地域の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧を願っています。
そんな中にあっても、台風が通り過ぎたばかりのグランドに多くの方が足を運んだのがラグビーでしたね。素晴らしいチームプレーでの勝利！
次の試合も熱い応援を力にして、頑張って欲しいですね～！
