私のシネマワールド

映画の事を中心に、気の向くままに書いております。

最強のふたり 最高にステキな映画でした~!

                    最強のふたり
 
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ストーリー
パラグライダーの事故で首から下が麻痺し、車椅子生活を送る大富豪のフィリップ。その介護者募集の面接を受けにやってきたスラム出身の黒人青年ドリスだが働く気はなく、目的は“不採用”の証明書3枚で支給される失業手当。しかし、なぜかドリスは“採用”となり、周囲の反対をよそにフィリップの介護をする事になる。フィリップを障害者扱いせず、お気楽でマイペースなドリスに、次第にフィリップとその周囲の人々も心を開いていく。
 
たくさん観たい映画がある中で、今回観たのが最強のふたりです。
フランスで公開されるや歴代興収記録第3位という大ヒット。フランス国民の3人に1人が観たばかりか、ヨーロッパ各国でもNo.1ヒットを飛ばしたとゆう話題の作品。
失業手当が目当てで、雇われる事などまるで期待せず、面接を受けに来た黒人青年のドリス
介護経験のない彼が、なぜか素晴らしい経歴の他の面接者を差し置き、選ばれてしまいました~
 
車椅子生活を送る大富豪のフィリップ                                       イメージ 1パラグライダーの事故で首から下が麻痺し、それ以来車椅子生活をおくる。 
クラシック音楽を愛し、現代美術に造詣が深い。
    
何年も 文通してる女性がいる。
相手は自分が障害者とは知らない。
 
誕生日に親戚や友人が集まって、クラシック音楽を聴くのを、退屈と思っている
  
自分を特別扱いしないドリスを気に入る。
 
 
   スラム出身の黒人青年ドリス                              
イメージ 2介護経験なし  働く気なし
面接に行き、書類に印鑑を押してもらい、失業手当をもらうつもりが、ひょんなことからフィリップに気に入られ
働く事に・・
アース・ウインド&ファイヤーが好きで会話も下ネタが多い青年 
秘書を口説く  フィリップが目をつけた絵を「あんな絵、俺でも書ける」とけなす。
ヤンチャだが、時折見せる優しさと正義感が魅力
 
 
年齢も性格も音楽の好み一つとっても、まるで違うこの二人。思いもかけず雇われた事に戸惑いながらも、少しずつ介護の仕事を覚えていく彼。しかし、あくまで彼流は崩さず、フィリップにはタブーなタバコを吸わせたり、秘書を口説いたり、やりたいほうだい。
見かねた親戚がフィリップに「気をつけろ」と警告します。そしてドリスがスラム出身で、刑務所で服役した経歴を伝え、「彼のどこがいいんだ?」と問います。
それに対し言ったフィリップの言葉は…「彼は自分に同情してない。そこがいい。彼の素性や過去など今の自分にはにはどうでもいい事だ」 ・・でした。  ここでちょっとぐっとくるものがありました。
 
フィリップがドリスを雇った理由はそこにあったんですね。 ドリスは彼に全く同情してません。
それどころか、「俺だったら自殺するね」とか、フィリップが欲しがる菓子をあげずに、「これは障害者用じゃない」みたいな差別用語を平気で使います。 フィリップの誕生パーティーで、さんざんクラシックの生演奏を聴いて、飽き飽きしたドリスは、最後に自分の好みの曲で踊り出します。 彼につられ、使用人達もみんな楽しそうに…本来なら体の不自由なご主人の前で踊るなんて考えられませんが、それでも彼はおかまいなしです。  フィリップも楽しそうに見ています。
その後、複雑な家の事情でドリスはその仕事を離れますが、ある日フィリップの使用人に呼び出されます。 ドリスが去った後、専門の介護人を雇ったフィリップですが、やはり誰ともうまくいかず、調子が悪いようです。
では、その後もずっとドリスがフィリップの元に戻り、介護を続けたのでしょうか?
いいえ、これは観た方だけがわかる事ですが、ドリスはフィリップに素晴らしいプレゼントをしたのです。 その後のフィリップの人生の大きな展開につながるシーン   物語としてはそこがラストです。
 
このお話、実話なんですよ。 最後にモデルとなった本物のお二人がちらっと出ました。
そしてお二人の今の生活ぶりもわかりました。  言える事は今でもお二人は堅い絆で結ばれているとゆうことです。
 
生きるってどうゆうことなんでしょう?
フリップはお金があり、最高の介護を受け、そのまま普通に70歳までは生きると言われてたそうです。
けれど、その生きるの意味は、ただ息をし日々をやり過ごしていたにすぎないかもしれません。
けれど、ドリスに会い、彼の生活は一転しました。 言葉の刺激 行動の刺激 ドリスはワクワクする毎日をフィリップに与え、まさに彼に命を吹き込んだのではないでしょうか?
でも、ある意味、そうゆうドリスを雇ったのは、フィリップですから、まさに彼自身が幸運を呼び寄せたのかもしれませんね。
ともすれば暗くなりがち、お涙ちょうだい的にもできるストーリーなんですが、ユーモアたっぷりに、笑いを提供しつつも色々な事を考えさせてくれました。 そこが好きです。
介護関係の仕事をしてる息子にもぜひ観てもらいたい作品です。
興味のある方、ぜひ劇場でごらんくださいね。  とても素敵な作品でした。
 
 
{おまけの一言)
皆様 台風は大丈夫でしたか? こちらはピークは過ぎたようなんですが。。
これからの進路にお住まいの方、くれぐれもご注意くださいね。