私のシネマワールド

映画の事を中心に、気の向くままに書いております。

天才スピヴェット  楽しめました。

                                                天才スピヴェット

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天才スピヴェットは、2013年のフランス・カナダ合同のアドベンチャー映画。ライフ・ラーセンの小説「T・S・スピヴェット君 傑作集」を原作としています。 一部ネタバレあり。

10歳の少年スピヴェット(カイル・キャトレット)は生まれながらの天才少年。科学者で発明家。
時代遅れなカウボーイの父と 昆虫博士の母、そして双子の弟のレイトン、アイドルになりたいとゆうマイペースの姉と、モンタナの牧場で暮らしています。 冒頭はこの個性的な家族の紹介のようなシーンで始まりますが、モンタナの自然輝く田舎の風景が美しく、これから始まるであろう物語の世界へと心地良くいざなってくれました。

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スピヴェットは双子の弟レイトンが父親にとても愛されていると知っています。
父と同じカウボーイ思考で元気いっぱいのレイトンは、頭を使う事が得意な自分とは相反する存在でした。それでも彼にとってレイトンは楽しい遊び相手。父の愛情を
一身に集める彼を羨ましいと思いつつも、仲良く遊ぶ毎日でした。

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そんな家族に衝撃的な事件が起こります。弟レイトンが銃の暴発であっけなくこの世を去ってしまうのです。その事で一緒にいた彼は責任を感じトラウマを抱えてしまいます。元々この家での自分の居場所が無いように感じてはいましたが、そこに弟の事故があり、より家族の気持ちがバラバラになってるように感じる彼。

そんな時、
スミソニアン学術協会から、最も優れた発明家に授けられるベアード賞受賞を知らせる電話があります。 最初は父親の発明と言っていた彼ですが、ついには授賞式に出席するため
一人で家のあるモンタナからワシントンへ旅立つ決意をし、家を後にします。
この時の彼の気持ちは、このやりきれない日常から、どこか違う場所へ逃れたいとゆう気持ちがあったのかもしれません。 普通の日常のようでありながら、どこかみんな本音を隠してるような毎日・・・そんな状況がより彼の決意を後押ししたのかもしれません。

ここからがロードムービーになるわけですが、列車に潜り込み過ごす夜、家から持ち出したアルバムを見て涙する姿に切なくなりました。どんなに天才であっても彼にとって家族はかけがえのない存在。天才であろうと10歳の子供です。そんな普通の感情を持ち合わせてる彼にほっとしました。この作品は、あのアメりの
ピエール・ジュネ監督の初の3D作品とあってその独特の世界感、色彩感覚があふれる映像美にワクワク。夜の街を走る列車のシーンなどはとてもファンタジック。
絵本のようでした~!
                          予告
           これを観れば、だいたいのストーリーがわかりますよ~♪
  


  
さて少年は途中色々な人と関わり助けられながら、ついには目的地のワシントンに到着。そしていよいよ最高の見せ場、ワシントンDCで開かれる授賞式でのスピーチとなるのですが、このスピーチが授賞式にはふさわしくない内容。詳しくは書きませんが今まで彼が抱えていた気持ちを多くの人の前で解き放した瞬間でもありました。発明した作品の事でもない、ずれた内容になりましたが、彼の素直な気持ちは人々の心を打ち、その場は何とかやり過ごせ、その後テレビ番組にも出演。
そこへモンタナから母親がけつけ、、弟の事故は誰のせいでもない。子供に銃を持たせて遊ばせてた大人が悪いと言い、涙する彼を抱きしめます。初めてお互いが本音で向き合えたんだな~と思えた瞬間でした。全くこの親子は公の場でしか、素直な気持ちを表せないのか??(笑)
などと思ってしまいましたが、初めて昆虫学者の母(
ヘレナ・ボナム=カーター)のスピヴェッへの深い愛情を感じました。そのままスタジオを後にし、モンタナへ帰ろうとする親子に、スピヴェットを利用しようとしていたスミソニアン博物館の次官(ジュディ・デイヴィス)は悪態をつきます。そんな彼女を母親が殴り、迎えに来た父親が追ってきたキャスターを殴ります(笑) 
何とも小気味のいい幕切れ・・スカッとしました。 彼は愛されているのです。
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最後はモンタナに戻った彼の幸せなシーンで終わりますが、彼の横には赤ん坊の眠る揺りかごが。。フフ、意味はわかりますね~♪

少年のロードムービー 夢と冒険と成長。。ワクワク感とユーモアにあふれた作品。
それだけではなく少年の抱える家族への想い、色々な事を考えさせるストーリーでした。
そうそうワンちゃんも、なかなかいい味出してました~♪ 可愛いです。
興味のある方、ツタヤさんにレッツゴーですよ!


(おまけの一言)
金曜日は、風が強くて台風のようでした。
それだけでなく、これが12月?とゆうくらいの暖かい陽気にびっくり。
今年は暖冬でしょうか?だとしたら嬉しいですね。
電気代の節約、そしてやはり暖かい方が動けます。
12月、大掃除などやる事がいっぱいですが、暖かい日には頑張りましょうね!