私のシネマワールド

映画の事を中心に、気の向くままに書いております。

サバイバルファミリー 楽しめました~♪


               サバイバルファミリー
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  監督 矢口史靖ウォーターボーイズ』、『スウィング ガールズ』、『ハッピーフライト』、


                  (ストーリー)
鈴木家は、父・義之(小日向文世)、母・光恵(深津絵里)、息子の賢司(泉澤祐希)、娘の結衣(葵わかな)の4人家族。ある朝、目を覚ますと突然全ての電化製品が停止しており、鈴木家だけでなく近所中で同じことが起きていた。さらに電車も車もガスも水道も止まってしまい、家族全員途方に暮れる。そこで義之は、東京から出ようと決断します。

電気に頼る生活をしている私達が、もし電気を使えなくなったら。。
そんな風にシュミレーションして観たので、けっこう楽しめた作品でした。

                       予告
 

最初はこんな感じのシーンでスタートします。
鈴木家の主婦光恵(深津絵里は田舎で暮らす父親佐々木 重臣柄本明)から送られてきた魚をさばけず悪戦苦闘   
娘 結衣(葵わかな)はそれを見て「キャ~気持ち悪い」 「私は食べないからね~」 
「誰も食べないんだから、もう送らないように言いなよ~」などと言いたい放題。
感謝の気持ちはこれっぽっちもないようです。高校生なのにツケマツゲを付けたり、おしゃれとラインに夢中です。 
魚をさばけずに夫義之(小日向文)に頼めば「俺はいいや」、とテレビに夢中。
そこに息子賢司(泉澤祐希)がヘッドホーンで音楽を聴きながら、しかもハンバーガーをほおばりながらの帰宅。それを見た父から「挨拶もできないのか」とか「家に帰れば飯があるのに、バカじゃないのか」とかと文句を言われます。
どうやら鈴木家は亭主関白。そしてそれぞれに自分の世界があり、コミニュケーション不足であるのが、この冒頭のシーンだけでわかります。
さて、この鈴木家の面々が、突然電気が止まり、復旧のめどもつかず廃虚となった東京を脱出し、一路光恵の父親が住んでいる鹿児島へと向かう事になるのですが、どうなる事でしょうね。

自転車で空港まで向かうものの、飛行機は飛んでおらず、仕方なくそのまま自転車で高速道を使い鹿児島へ向かうことに。


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途中色々な事があります。それでも何とか助け合い、一度は自転車ごと川に流され死んだと思われた父義之とも再会し、光恵の父親のいる鹿児島へとたどりつきます。

2年後、息子は逞しくなり父と共に船で魚を捕ってるようです。母は家庭菜園
娘は、地元のお年寄りに機織りを習い、上手だと誉められています。
地元の人や、そこにたどり着いた人々と、魚や育てた野菜で、電気はなくても食べる事には困らず、何とか生活しているようでした。
そんなある日、突然電気の復旧を知らせるアナウンスが流れます。
びっくりし、喜ぶ人々。
個人的には、もうこのまま、ここで生活してた方が健康的でいいんじゃないかな~とも思いましたが(笑) 次のシーンでは、やはり鈴木一家は東京の自宅へと戻り、また元の生活に戻ってました。

冒頭の鈴木一家のシーン、そしてラストのシーン、同じようでも違いがあります。
娘は魚を見て、「美味しそう~♪}と嬉しそうに言います。鹿児島で織物をして目覚めたのか今も何か手作りしているようです。父親は会社に自転車で行くようになりました。お弁当持参です。そのお弁当を忘れて、下まで届けに来た光恵に感謝の言葉を言ってたと思います。わるいわるい。。とか、ありがとうとか。。。。
同じように見える生活が、あの停電で大きく変わったようです。
家族は同じ体験をする事で、絆が深くなるのでしょうね。                    
 

鹿児島を目指した途中、いかに家長である父親が口だけで頼りにならないのか、子供も妻も本人もわかったはず(笑) 逆に家庭内ではおっとりしてる光恵が、意外にしっかりしてた一面があるのがわかります。貯めてたヘソクリを鹿児島まで行く為の資金にしたり、高額で売られてるペットボトルをうまく交渉して安く手に入れたりします。オタク系の息子もスマホに夢中の娘も、一緒にホームセンターに行き、水の代わりにバッテリーの補充液や、食料の代わりにペット用の缶詰を手に入れます。
家庭を離れると、今まで見えなかった家族の違う一面も見えてくるのだな~と思いました。 そして少しずつ、その環境に合う行動ができるようにもなるのかもしれません。お互いに足りない部分を補い合ってこそ家族ですね。

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この映画は深刻な事態なのに、全体的にはコメディーで気楽に観る事が出来ました。何ら押しつけがましいメッセージがないのがいいです。それでいて観終わった後、色々な事を考えさせてくれる映画でした。 非常事態では、お金やブランド品よりも、食べて生き延びる為の知識、知恵、そして体力が必要なのだと知る事ができました。 そして家族の大切さ、自分の日常のあり方、もう一度考えさせてくれた作品でした。突っ込みどころもありますが、個人的には観て良かったな~と思えた作品でした。 オリジナル脚本、オールロケでCGなしとゆうのも、監督のこだわりを感じ、良かったです。  興味のある方、ぜひごらんくださいね。

(おまけの一言)、
先日の雪、皆様の所は大丈夫でしたか? こちらも思ったより降って、夜には一面銀世界になりました。見てる分にはとても綺麗でしたが、いや~雪国にお住まいの方は、大変だな~と改めて思いました。 買物に行った時は手がかじかんで、手袋が欲しかったです(実は持ってませんが~笑)  まだまだ寒い日があると思いますが、春の足音が聞えて来る日を楽しみに、健康に気を付けてお過ごしくださいね。