私のシネマワールド

映画の事を中心に、気の向くままに書いております。

続 深夜食堂 ほっこりした気持ちになれました~!

               
            続 深夜食堂 
イメージ 19

 安倍夜郎の大ヒット漫画を松岡錠司監督を中心に実写化した人気TVシリーズの劇場版第2作目です。 ドラマも映画の1作目も観てませんが、楽しめました。

                         (ストーリー)
 
マスターの作る味と居心地の良さを求めて、夜な夜なにぎわう食堂めしや
人は「深夜食堂」と呼んでいます。営業時間は深夜0時から、朝7時まで。。。

イメージ 20

メニューは4つしかありません。「豚汁定食600円」「ビール(大)600円」「酒(2合)500円」「焼酎(一杯)400円」 酒類はお1人様3本(3杯)まで。でも、材料があれば、マスターがお好みのメニューを作ってくれます。
               何ともあっさりとした基本メニュー                           
イメージ 21
        
              今回は3つのお話からなりたっています。
①        
深夜食堂、(めしや)に 常連客達が喪服姿で次々と現れます。
どうやらそれぞれに不幸があったようで、故人の話をしています。そんな中、また一人、喪服姿の女性、赤塚範子(河合青葉)が入ってきます。ただ彼女は不幸があったわけではなく、ストレス発散の為に着ているだけ。 出版社で働く範子は、最近仕事がうまくいかず、ストレスがたまっていたのでした。頼むメニューは、焼肉定食。
イメージ 1
  
そんある日、範子の担当になった大御所作家が亡くなり、その葬式の席で範子は、石田(佐藤浩一)とゆう男と知り合います。意気投合した二人。範子はめしやに彼を連れて来ます。石田との出会いで明るくなり、スムーズに人と関われるようになり、喪服を着る事もなくなった範子。しかしそんな矢先、警察から石田は香典泥棒だったとゆう衝撃の事実が告げられます。

再び喪服を着る事になった範子ですが、今度は実家からの電話で、祖父の訃報を知らされます。本当の意味で喪服を着る事になった範子は、その葬儀で会った僧侶と共にめしやを訪れます。どうやら二人は結婚したようでした~♪

喪服でストレス発散? とりようによってはコスプレ?、変わってますね~(笑)
いずれにしても、喪服が縁で結婚に至ったわけで、良かったです~♪
もう当分、本当の葬儀以外で着る事はないでしょうね。そう願いたいです。
イメージ 2                                それにしても焼肉定食、美味しそう~♪
野菜も付いてバランスいいですよね。
家でも作りますが、タレは市販のタレ利用の時と
自分で作る時とか、色々です。
たいてい、ビールが欲しくなります(笑)


めしやに近所のそば屋『そば清』を切り盛りしてる高木聖子(キムラ緑子)が喪服でやってきました。夫の十七回忌を終えた帰りでした。夫亡き後は、義理の母と2人で店を切り盛りしていましたが、義母が倒れ入院。店を閉める事も考えていました。聖子には息子・清太(池松壮亮)がいます。最近は店を手伝ってくれてますが、卓球に夢中の苦労知らずの息子が店を継ぐとは、とうてい考えられませんでした。
                           
清太は、たまにめしやに焼うどんを食べにやってきます。実家が蕎麦屋だけに、家では食べづらいようです。。そこに母の聖子がやって「うどんを食べてる~」とゆう言葉に「食べちゃいけないのか?」「いいわよ~そば屋がうどん食べちゃいけない法律なんてないんだから~」などど、ケンカになってしまいます。別の日にまためしやにやってきた清太は、あまり記憶にない亡くなった父について聞きます。父が店を継ぐ気になったのは母が自分を妊娠した時だと知った清太は、何かを感じたようでした。

イメージ 5      イメージ 6     








ある日聖子は、めしやで15歳も年下の彼からの結婚話に消極的な、さおりの話を横で聞いていて、意気投合します。15歳も年下とゆう事もあり気が進まないようでしたが、聖子はそんなさおりを励まします。
帰宅した母、聖子に、清太がついに、結婚したいと思っている人がいる、会ってもらいたいと言いますが、母はまだ若いからと、まるでとりあってはくれませんでした。

別の日、聖子がマスター相手に愚痴を言っていると、さおりがやってきます。
聖子はさおりに息子の話を、あれこれと言い出しました。そこへ清太もやってきます。 聖子は冗談めかしに「この人と結婚しなさい」と言いますが、 清太は「俺、この人と結婚する」と言います。 冗談で言ったつもりだったのにびっくりした聖子でしたが、やがて二人の様子からその事情が呑み込めたようです。さおりの言ってた年下の恋人とは、自分の息子の清太だと…そそくさと二人を残し、店を出る聖子。
                         
イメージ 3

その後も母は反対の態度を変えませんでした。聖子はめしやに来ていました。
マスターから蕎麦の味見を頼まれたは聖子は、思わず「まずい」と言ってしまいます。実はその蕎麦は清太が打ったものでした。清太は母親を早く楽にしてやりたいと「そば清」を継ぐ決意をし、知り合いの店で修業をしていたのです。「まずい」と言いながら、泣きそうになるのをこらえつつ、聖子は食べ続けました。

その時、清太とさおりは店の外にいました。どんなに反対されても、きちんと聖子を説得しようと決めたのでした。
                                                   
イメージ 4

15歳も年上となると、自分の息子でもとりあえず反対すると思います。
ぎりぎり5歳までなら~(^_^;) それでもといえば、どうしようもないですけどね。
あの終わり方だと、聖子は最後には許すんじゃないかな~と思いました。
蕎麦の修業をしてた事で、息子の本気度が伝わったようですから~
 
イメージ 7
蕎麦屋だから食べずらいと、清太がめしやに食べに来た焼うどん、美味しそうでしたね。ちなみに今日のお昼は焼うどんでした。
3玉パックの最後の1個が残ってたのを見っけ。キャベッツやモヤシ、玉ねぎ、何でも入れて作りました~美味しかったです。
ピーマンはなくて残念!



③警官の小暮(オダギリジョー)に連れられ、初老女性の小川夕起子(渡辺美佐子)が、めしやにやって来ます。息子の会社の同僚と名乗る男、山田に200万円を渡す為に福岡県の博多から上京したようです。その話を聞いたタクシーの運転手の晴美は、何か心配になり、交番に夕起子を連れて行ったのでした。
そこで事情を聴くうち、小暮もまたおかしいと思い、200万はだまし取られたのではないかと疑いを持ちます。とりあえず、何も食べてないとゆう夕起子をめしやに連れて行きます。頼んだのは豚汁定食。。
イメージ 8

その日の宿のない夕起子に、常連のお茶漬け好きの女子達、お茶漬けおシスターズはカプセルホテルを案内しました。次の日店に来た栗山みちる(多部未華子)に、2階が空いてるのに、なぜ泊めなかったのかと指摘されたマスターでしたが、実は2階では刑事が張り込みをしていた為、人は通せない事情があったのです。

張り込み中の刑事達。お腹は空きますね。   すき焼きが美味しそう~!
イメージ 9   イメージ 10








息子に会えるまで東京に滞在するらしい夕起子を、心優しいみちるは自分の部屋に泊めることにします。一緒にお酒を飲んだり、田舎の祖母を思い出しながら、みちるは楽しい時間を過ごします。しかし数日たっても息子と連絡がつかない様子の夕起子。 聞けば息子の住所も電話番号も知らないとゆうのです。夕起子が認知症ではないかと心配したみちるは、小暮に相談します。
幸い夕起子の義弟と小川哲郎(井川比佐志)と連絡が取れました。その話によると夕起子はその昔、人妻だったのですが、愛人と駆け落ちして前夫との間の息子、和也をおいて出て来たのでした。その駆け落ち相手が小川哲郎の兄になります。
ずっとその事を後悔し、忘れられずに生きてきた夕起子。。認知症ではなく忘れられない病なんです。。哲郎はそう説明しました。 
夕起子の夫は、病気で
亡くなる前に、内緒で興信所に和也のことを調べてもらっていました。哲郎が連絡を取ったのですが、息子は会うつもりはないと拒絶。そのことを黙っていたのですが、伝えた方が良かったと、後悔してるような哲郎でした。
    
イメージ 11


めしやの2階での張り込みが功を奏して、詐欺グループを逮捕されました。
どうやら夕起子を騙した山田とゆう男がそうだったようですが、渡したお金が戻るかどうかは不明です。わざわざ来てくれた哲郎と共に、夕起子は福岡に帰ることにしましたが、もう一泊して世話になった人達に挨拶する事にします。 福岡に帰る前に夕起子と息子を何とか会わせてあげたいと思ったマスターと小暮は、小暮が道を聞くふりをして、家の前に和也を連れ出します。そこへ妻と見られる女性と男の子も出てきます。、最初に交番へ連れて行ってくれた、晴海のタクシーに乗った夕起子が、何とも言えない表情でその光景を見つめます。 自分の孫になる子供を見つめ「かわいかね~」とゆう夕起子。
 自分の捨てた息子が、温かい家庭を築き幸福に暮らしている様子を見て、嬉しくなり安心したようで、晴海に車を出すよう伝えます。去っていくタクシーを、小暮が後ろから追いかけます。 こうゆう運びになったの、よもぎ交番の警官、小暮が色々調べて動いてくれたからこそ。。。脇役も主役級の方がかためています。


大活躍の警官、小暮を演じてた        みちるの働く(ほおずき)の女将千恵子
オダギリジョーさん。いつも素敵です。      マスターに気がありそう~!     
イメージ 15  イメージ 16








最後の夜に夕起子は、お世話になったお礼をみちるに渡そうとすると。「おすそ分けです。自分も前にマスターに親切にしてもらったから。。いつか誰かが困っていたら、同じ事をしてあげたいと思って~」と断ります。そして自分で作った栗蒸し羊羹を渡しました。いつもは夕起子は布団、みちるは寝袋で寝ていましたが、その日は一緒の布団で寝ることにします。

イメージ 13イメージ 14









最後にマスターの店にやってきた夕起子は、何でも作るよと言われましたが、やはり初めて来た時に食べた豚汁定食を注文しました。実は豚汁は息子の好物だったそうで、彼を捨てて出てきて以来、食べていなかったそうです。その話を聞きマスターも「初めて人から褒められた料理だった」と話します。美味しい豚汁を飲んで、初めて来た時より元気になった夕起子は、また来る時はよろしくと言い、帰って行きました。  

イメージ 12

年の瀬になって、お墓の掃除をしたマスターはこれからも店を守ってくれるようにと手を合わせました。粉雪の舞う中、めしやは今日もにぎわっていました。

イメージ 18

夕起子がタクシーの中からでも、息子に会えて良かった~
あの時の顔が忘れられません。言葉を交わさなくても、可愛い子共と妻と幸せに暮らしている息子を見て、きっと夕起子のこれからの残りの人生は、今までより心安らかに幸せに暮らせそうですね。200万円は惜しいですが、もしかしたらそれ以上の物を手にして帰れたような気がします。

イメージ 17                              いいですね~豚汁定食
豚汁とご飯とお漬物。シンプルでいい!
豚汁飲んだら、心も体も、ほっこりと温まりそうですね。




3つのそれぞれのストーリー それぞれに味わいがあります。
役者さん達がうまい。 特に何がどうって事もないのですが、観終わった後の、ほのぼのとした感じが何とも言えません。 
皆さんは行きつけのお店とか、会社帰りにどうしても足が向くお店があるでしょうか?  めしや。。のようなお店があったらいいな~と思いました。 メニューも少なく小さなお店ですが、メニューにはなくても「食べたいものがあったら何でも言ってよ」のマスターの一言がいいんだわ~♡
寡黙で口数は少ない。。余計な事も言わないけど、決して冷たくはない。
この絶妙なバランスを感じるマスターの人柄が、こうゆうお店にぴったり。
深夜12時頃、何か食べたり飲んだりしたい人達がお店に集い、それぞれに食べたい物を注文して、それを食べながら、常連客同士、たわいのない事を話したら、ストレスも飛んじゃうかも~♪   3つのお話の中では、最後の詐欺にあった老女の話が、一番印象的でした。 最終の新幹線に乗り遅れた夕起子を乗せたタクシー運転手の晴美が、交番に連れて行き、これまた警官の小暮が、空腹と知り、めしやに夕起子を連れて行ったのが始まりで、結局は捨てて出てきた息子の姿を遠目からでも見る事ができたんですものね。 晴美も小暮もめしやの常連。深夜食堂に通う人は、みんな心が温かいようですね~そうそう、みちるそうでしたね。自分のアパートに泊め、帰りにさし出されたお礼のお金も受け取らず、栗蒸し洋羹を作って渡すなんて、何て優しいんでしょ。 きっと田舎のお婆ちゃんを思い出して、一緒に過ごした時間は楽しかったのでしょうね~♪ マスターに良くしてもらったので、いつか自分も困った人に同じようにしてあげたかったと言ってましたから、これもマスターがらみ。やっぱりこの食堂は何かある。。人を優しくする何かが~(笑) 優しさの連鎖、いいですね。
そういえば私の友達のご主人は、近くにお気に入りのスナックがあって、そこの常連。 他のお客さんとも仲良くなり、お店側の方共々、年に一度旅行までしてます。
それはそれで楽しいご縁ですね。でもこのこの小林薫演じるところのマスターは、それほどお客と深く関わらない、そっと見守る、素知らぬ顔でそっと・・・
こんな居心地のいいお店、探したいな~そう思った映画でした。
私は最近WOWOWで観たのですが、公開はもっと前なので、きっと観てる方は多いと思いますが、まだの方はツタヤにレッツゴーですよ。お勧めです


                   (おまけの一言)
すっかりご無沙汰してしまい、申し訳ありません。息子家族の引っ越しがあり、目の離せない孫の子守に、ちょこちょこ行ってました~ 無事に引っ越しも終わり、ほっとしました。
まだこれからもサポートに行かなくてはなりませんが、一段落したので記事を書きました。
後で皆さんの所にも行きますね。 ところでバタバタとしてる間に、桜も散ってしまいました。
ちょっと寂しいですが、これからはツツジやボタン、チューリップなども楽しめますね。
春は色々なお花が咲くので楽しいです~♪  


イメージ 22